アイコン 県立福岡女子大学/住民無視の幼稚園追い出しはかる

幼稚園県立福岡女子大学(福岡市東区香住ヶ丘1-1)、国道3号線から旧3号線に入った県道沿いに大学はあるが、大学の敷地内に50年前から幼稚園が所在する。てっきり附属幼稚園と思ったら列記とした私立の学校法人が経営している。

園児の母親たちが問題としているのは、大学側が校舎を建て替えるため、その幼稚園を追い出しにかかっていることである。
しかし、通常の追い出しと異なるのは、幼稚園を経営する学校法人が県からの立退き申し入れに「あっそうですか。仕方ないですね」とあっさり承諾。当然幼稚園側は代替地を要求するのが筋であるが廃園まで決定している。
どうしてなのか調べるうちに学校法人の設立そのものに問題があった。福岡県から追い出しを受けているのは「香椎幼稚園」、福岡女子大学の同窓会立として設立されている。福岡女子大学には保育科などもない。昭和30年4月に開園され、昭和46年に学校法人「筑紫海学園」として認可を受けている。
元々どうでもよい経営者たちは、事なかれ主義でここまで経営してきたのである。そうしたことから大学の意向には逆らわず、廃園することを決定したのであろう。
福岡県も筑紫海学園との賃貸契約の内容が、福岡県の意向で幼稚園を退去させることができると謳っており何の問題もないと断言している。
世の中、保育所不足・幼稚園不足と問題になっているが、当幼稚園は近隣住民の少子化のため現在若干定員割れで80名収容しているという。
しかし、当幼稚園の目の前には、福岡市が大規模な香椎駅土地区画整理事業を行っており、今後戸建やマンションが建ち並ぶ予定になっている。
当の幼稚園側は、近隣の幼稚園へ引き受けるよう相談しているようであるが、幼稚園西側には住宅団地を控えており、園児の母親たちが立ち上がり、福岡県に対して存続を求めているのである。しかも区画事業地ももう直ぐ建物が建ち始める段階に来ている。

福岡市と福岡県は仲が悪い。県庁と政令指定都市という行政が噛み合わない部分がそうしているのであろう。当然、今回も県庁の担当課長の口ぶりから福岡市へは相談していないようであった。

今後、県が幼稚園の立ち退きに対して、立退き料(=税金)をいくら払うのか監視していく必要があろう。

 

[ 2009年12月 3日 ]
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