アイコン アパマンショップH/資本増強より総資産の減少が必要

同社は、対外的な不安を和らげるため、増資の発行枠をリリースするという情けない話である。現在有利子負債643億円の圧縮=総資産の圧縮が肝心である。前回も増資枠の発表をして、なかなか増資も実行せず、やっと増資したら、割当先が身内などかなり腐心していた。 

同社は、手形は発行しておらず、不渡りになることもなく、債務超過になっても利益の出るビジネスモデルを同社が構築できるならば、数年で解消もしよう。福岡市博多区呉服町の不動産は、買い手があるにもかかわらず、足が出るから売らないとは情けない状態である。 

こうした状態を続けても不動産ミニバブルは崩壊しており、不動産価格がそう簡単に上がるわけでもなく、含み損=評価損問題が追い討ちをかけるだけである。金融機関とも、担保権設定の所有不動産の処分によるマイナス分をカットしてもらうことや、可能性があるならば、借入金融機関に対して当該不動産を代物弁済して借金から身軽になることである。
同社は今後、不動産市況の変化の影響の大きいプリンシパル・インベストメント事業及びファンド事業を大幅に縮小し、当社グループのコア事業である斡旋事業及びプロパティ・マネジメント事業に経営資源を集中して売上の増加を図るとともに、経営資源の効率化と費用削減による合理化を進展させることにより、外的経営環境の急激な変化に耐えうる安定した収益構造を確立するとしているが、大村氏が福岡から東京に上がったときには、そうしたビジネスをモデルとしていたものであり、不動産投資業に走ったのは、本人のバブル化からである。一度あることはまた繰り返されよう。

科目/百万円
09年9月中間期
科目
09年9月中間期
現預金+売掛債権
6,684
借入金
60,242
販売用不動産
23,331
社債
5,411
不動産信託受益権
8,440
預り敷金+保証金
9,214
固定資産不動産
19,998
負ののれん代
6,081
のれん代
19,928
その他負債
7,672
その他
15,407
純資産
5,168
資産合計
93,788
負債+純資産合計
93,788

 
上記中間決算後、昨年10 月20 日に「第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の発行。
新株式325,984 株(発行価額の総額15 億14 百万円)及び新株予約権507 個(新株予約権の発行価額の総額に当該新株予約権の行使により払い込むべき金額の合計額を合算した額24 億98 百万円)を発行している。割当先は、澤田H・三光ソフランなど新株53社+新株予約権9社。
[ 2010年1月 8日 ]
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