アイコン 劇団四季/福岡から撤退/寂しくなるキャナル

劇団四季の浅利慶太代表は、26日記者会見を行い、キャナルシティにある劇団四季の常設劇場の福岡シティ劇場から撤退することを表明した。「マンマミーア」の福岡公演が不調に終わり、撤退が現実のものとなった。現在のミュージカル「コーラスライン」が千秋楽となる 2月7日をもって休止する。これまで10年間の観客動員数は333万人に達する。


キャナルシティは開業時こそ1350万人を集客したが、今では1000万人を割り込んでいるという話もある。また年齢層もジャリタレが多く、店舗の出入りも多くなってきている。
キャナルシティは第2キャナル構想でディズニー誘致に失敗、地下鉄開通もまだ先の先、 
来年春には新幹線開通で、博多駅ビルは阪急百貨店・東急ハンズが開店して賑わうが、キャナルは手を拱いていると地盤沈下する恐れすらある。
今回の劇団四季の撤退は、キャナルにとってもテナントにとっても大きな痛手である。
浅利氏は、「劇団四季の福岡での初演は1969年の『白痴』。その後、年数回の公演を満席に出来ない苦しい時代が続きましたが、福岡シティ銀行の四島司元頭取により熱心にお誘いいただき実現した1990年の『キャッツ』福岡公演で転機が訪れました。1996年には、全国初の劇団四季常設専用劇場として福岡シティ劇場が誕生し、以来13年間で延べ33作品、333万人のお客様にご来場いただきました。しかし、その間全てが順風満帆だったわけではなく、年間の動員数が20万人を下回る年が5回生じ、とりわけ2007年5月に開幕しました『マンマ・ミーア!』が予想外の不振となり、大阪での25ヶ月のロングラン公演 来場者数68万人、名古屋での12ヶ月 24万人に比べ、福岡は5ヶ月10万人に終わり、この年の動員数は15万人を割り込みました。それ以降も、福岡の劇場を支えるために優先的に作品を配置してきましたが、ロングラン公演として福岡で上演する大型ミュージカル作品の在庫が、正直に申し上げますと現在ございません。そこで、年間を通して作品を劇場に供給し続けることは困難と判断し、現在上演中の『コーラスライン』の千秋楽である2月7日(日)を区切りとし、福岡シティ劇場での公演を、当面休ませていただこうと考えております。」と述べている。

[ 2010年1月28日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク
スポンサードリンク