アイコン 竹下司津男古賀(新)市長 幽霊会社の社長名乗る 経歴詐称

福岡も若手首長誕生の波が押し寄せているが、11月の福岡県古賀市(人口57,848人)の市長選で当選した竹下司津男市長(42)もその1人だろう。
しかし、同氏には公選法の虚偽事項公表の問題が発覚している。中国雑貨の輸入会社「株式会社国際文化企画」の代表取締役を名乗っていたが、同社は3年前に登記が閉鎖されていた実体が明らかにされている。誰が指摘したのか知らないが、告示3日前の11月18日に再び登記して、堂々と代表と名乗っていた。

立候補表明時の会社代表とは大嘘で、新聞社各社は、竹下氏から発表された経歴をそのまま新聞に掲載していた。会社そのものをいつ辞めたのかも不明のままで、その後何で飯を食っていたのかさえ不明な御人であったことが判明している。
敗れた前市長派は、公選法違反(虚偽事項の公表)容疑で、福岡県粕屋署に告発の手続きをしている。
保守系ながら改革派でも知られる前市長に対して古賀市民は、保守系の市議会と前市長が、副市長人事や都市計画で揉めており、政争の道具に利用されたようだ。 

<オトボケの古賀市選管>
古賀市の選管は面白い判断をしている「当選者が違法な選挙運動を行っていたとしても、現段階では刑に処せられておらず、当選は有効」としている。どんな汚い手を使った違法な選挙であっても当選した者の勝ち、それ以上のことは司直が決定するものとして判断を回避している。税金を貰っている田舎選管の実力の程度であろう。選管がそこまで違法性を認めるならば、選管が警察に告発する必要もあろうが、選管は多くの議員さんと仲良しこよし、波風立てたくない人たちばかりである。

竹下氏は、そのまま市長となったとしても詐欺(詐称)男、市民にとってよほど魅力的な市政を講じなければ、一部の政争に関わる支援者は別にして、古賀市民や市職員の誰も付いていかないだろう。

<8月6日の名刺>
8月6日に竹下氏から、手渡されたという名刺では、名前(司津男⇒鎮雄)まで偽証?していた有様。ひょっとしたら芸名・ペンネーム?、それともどっかの宗教団体の占いにより、表向き改名していたのか? 親に貰った名前さえ大事にしない。

肩 書) 株式会社 国際文化企画
      代表取締役 竹下鎮雄 
 所在地) 〒112-0004
      東京都文京区後楽1-7-17-502
      〒811-3104
      福岡県古賀市花鶴丘2-3-18

<早いもの勝ちの乱開発容認古賀市>
古賀市も福津市同様、まだ市民感覚は、糞田舎の政治風土のようである。
それにしても古賀市民は、前市長が打ち出した「乱開発防止のための全市の都市計画地への編入」議案を、選挙により否決した。
古賀市民は、当議案の廃止や実施の先送りを狙う保守系議員たちによって擁立された竹下氏を良くぞ当選させたものである。古賀市民には、既に自然環境の保護意識もないのだろう。

 前市長と市議会主流の保守派との仲違いは、①市長が持ち出した副市長人事を否決(現行、福岡県庁出向の1人だけ)、②市長が推進する古賀市全域都市計画区域編入問題(市長は2011年1月実施(その後11ヶ月猶予期間設ける)、保守系市議会は2年後実施)の議案で対立、これまで支援してきた保守派と市長は決裂していた。そうしたことで11月の市長選挙で、古賀市議会主流の保守派は竹下氏を擁立したのであった。
 

古賀市

<過去の経歴詐称事件>
過去の詐称事件では、福岡県選出の古賀潤一郎元衆議の事件がある。学歴詐称で民主党から除籍処分に処せられ、福岡地検は起訴猶予処分にしている。しかし、古賀潤一郎氏は長年、県議や議員秘書をしており、最近の経歴ははっきり判明している。
竹下司津男氏の場合は、これまでの経歴、早大卒、富士ゼロックスに短期在籍、健康食品会社を経て、2004年東京で貿易会社の㈱国際文化企画を設立したとされる。2007年頃にはその会社は閉鎖されており、2年前から古賀市に戻って、水面下で市長選の選挙運動をしていたようである。そうしたことから、最近の竹下氏の経歴ははっきりしていないのが実情である。竹下氏の8月9日市長選出馬表明の記者会見では、前田宏三県議が同席していたので、前田県議は竹下氏の身元保証でもするのであろう。
竹下氏、会社はなくなっているにもかかわらず、㈱国際文化企画の代表取締役竹下鎮雄として、名刺をバラ撒いており、その会社を設立した代表=経営者という肩書きは、市民の投票行為を左右するほど大きなインパクトがあったとも思われ、古賀潤一郎氏の事件と簡単には比較できない。それに市民にとっても、国会議員の選挙と市長選挙では全く異なる選挙である。
 

[ 2010年12月25日 ]
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