スイーツ市場調査/富士経済
◆小売市場:前年比1.4%減8,594億円…コンビニブランド好調も、震災影響受け全体は縮小
◇注目市場:コンビニ「ロールケーキ」105億円…ローソンが牽引、ファミマは男性向けも展開
富士経済は今回、始めてのスイーツ市場調査で、小売スイーツ市場では、量販店、コンビニエンスストア(CVS)、百貨店、駅ナカ・駅ビル、空港、高速道路サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の6チャネル、洋菓子10品目・和菓子8品目を対象に、各チャネルと各品目を横断的に捉えた(個人経営店などは除く)。
なお、メーカー出荷金額ベースで算出しており、百貨店などのテナント入居店舗やプライベートブランドも小売販売金額ではなくメーカー出荷金額としている。
外食スイーツ市場では、ドーナツチェーン、クレープチェーン、総合洋菓子店、アイスクリームチェーン、ショコラ専門店、スイーツバイキング、コーヒーショップ、ファミリーレストランの8業態を対象とした。スイーツバイキングを除き、スイーツ商品の店舗販売金額ベースで算出した。
また、「注目スイーツ企業事例」として成長企業やシェア上位企業14社を対象に品目別、チャネル別の販売動向や原材料・製造方法の特徴などをまとめた。さらに、「スイーツ企業リスト」として450社の本社所在地、年商、取扱品目、主要販売チャネルなどを一覧表にまとめた。
<小売スイーツ注目市場>
2008年頃に「堂島ロール」(モンシュシュ)など専門店のロールケーキがヒットしたことで”ロールケーキブーム”となり、CVSでもロールケーキの取扱いが進んできた。2009年にローソンがプライベートスイーツブランド「Uchi Caf? SWEETS」から「プレミアムロールケーキ」を発売し大ヒット商品となっており、市場を牽引している。
また、「注目スイーツ企業事例」として成長企業やシェア上位企業14社を対象に品目別、チャネル別の販売動向や原材料・製造方法の特徴などをまとめた。さらに、「スイーツ企業リスト」として450社の本社所在地、年商、取扱品目、主要販売チャネルなどを一覧表にまとめた。
<小売スイーツ注目市場>
2008年頃に「堂島ロール」(モンシュシュ)など専門店のロールケーキがヒットしたことで”ロールケーキブーム”となり、CVSでもロールケーキの取扱いが進んできた。2009年にローソンがプライベートスイーツブランド「Uchi Caf? SWEETS」から「プレミアムロールケーキ」を発売し大ヒット商品となっており、市場を牽引している。
2010年は、前年比27.3%増の98億円となった。2011年はやや成長が鈍化するものの、前年比7.1%増の105億円が見込まれる。
「プレミアムロールケーキ」は生クリームを使用し専門店にも劣らない高い品質を実現したことに加え、スプーンで食べるという新しい食べ方を提案した。季節限定や期間限定フレーバーによる展開で実績を重ねているほか、コンビニのスイーツを敬遠していた女性層も新たに取り込み、発売から約19ヶ月で累計販売個数が1億個を突破する人気商品に成長している。
「プレミアムロールケーキ」の大ヒットを受けて各CVSチェーンが商品化を進めているが、プライベートスイーツブランド「Sweets+」から「俺のエクレア」などボリュームのある商品を展開しているファミリーマートは「俺のロールケーキ」を発売し、スイーツ好きな男性層をターゲットに差別化を図っている。
<調査結果の概要>
1.小売スイーツ市場 注:個人経営店などは除く。メーカー出荷金額ベースで算出
2010年の市場は、前年比0.2%増の8,718億円となった。
市場規模が最も大きい百貨店が2008年のリーマン・ショック以降、高価格帯商品の不振や相次ぐ閉店で苦戦している一方、洋生菓子を中心に低価格ながら完成度の高いプライベートブランドのスイーツを展開しているCVSが6.2%増となったことで、市場全体では微増となった。
また、高速道路SA・PAは”休日上限1,000円”効果が一巡したものの堅調に推移しているほか、2009年に景気低迷や新型インフルエンザによる旅客減少の影響を受けた駅ナカ・駅ビル、空港が持ち直した。
2010年の市場における洋菓子と和菓子の構成比は、洋菓子が62.0%、和菓子が38.0%となった。
洋菓子は、大半の品目がプラスとなり、特にCVSや量販店で好調なロールケーキ、シュークリーム、エクレアなどの洋生菓子が好調だった。
焼き菓子・半生菓子は、百貨店において「ガトーフェスタ・ハラダ」(群馬・高崎市)の人気が続くラスクが前年比15%以上も伸ばした。
和菓子は、”半熟カステラ”がヒットしたカステラ以外の品目はマイナスで、低迷が続いている。
和菓子は、”半熟カステラ”がヒットしたカステラ以外の品目はマイナスで、低迷が続いている。
チャネル別では、駅ナカ・駅ビル、空港、高速道路SA・PAは堅調だが、量販店、CVS、百貨店は前年割れだった。
一方、種類の豊富さや小分け包装で土産需要、自家需要の両方を取り込んでいるかりんとう専門店の台頭といった新しい動きも見られた。
2011年の市場は、前年比1.4%減の8,594億円と見込まれる。
東日本大震災の影響は消費や旅行の自粛、原材料や包装資材の調達難、計画停電による店舗営業時間の短縮など各チャネル・品目で見られている。消費マインドが落ち込む中、今後も低価格商品に需要が集まると考えられる。
各チャネルとも自家需要の獲得を目指しており、CVSは女性層の取り込みに成功している。CVSはボリュームのある商品も展開しており、中心顧客である男性層の需要にも応えている。
東日本大震災の影響は消費や旅行の自粛、原材料や包装資材の調達難、計画停電による店舗営業時間の短縮など各チャネル・品目で見られている。消費マインドが落ち込む中、今後も低価格商品に需要が集まると考えられる。
各チャネルとも自家需要の獲得を目指しており、CVSは女性層の取り込みに成功している。CVSはボリュームのある商品も展開しており、中心顧客である男性層の需要にも応えている。
百貨店も、これまでのギフト需要から自家需要に注力している。
駅ビル・駅ナカや空港は、日持ちが長くロスの少ない、また、ギフトにも対応する焼菓子に注力する傾向にある。今後のスイーツ市場は上質化と顧客ニーズの取り込みで成果を上げているCVSを中心とした展開が続くと考えられる。
2.外食スイーツ市場(注:個人経営店などは除く。スイーツ商品の店舗販売金額ベースで算出)
2010年は、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」(米国)、「はらドーナッツ」(神戸発)など出店を拡大したドーナツチェーンや、スイーツへ注力しているコーヒーショップが拡大し、市場は5,075億円となった。
2011年は、東日本大震災の影響で店舗の被災、計画停電による営業時間短縮、物流の混乱で原材料不足などの影響を受けている。4月以降は正常化しつつあるが、市場は前年比4.0%減の4,870億円が見込まれる。
最も市場規模が大きい総合洋菓子店は、個食のカットケーキを中心にCVSに需要を奪われて減少しており、ロスが少なくCVSとあまり競合しない焼菓子に注力する動きが見られる。 以上
2010年は、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」(米国)、「はらドーナッツ」(神戸発)など出店を拡大したドーナツチェーンや、スイーツへ注力しているコーヒーショップが拡大し、市場は5,075億円となった。
2011年は、東日本大震災の影響で店舗の被災、計画停電による営業時間短縮、物流の混乱で原材料不足などの影響を受けている。4月以降は正常化しつつあるが、市場は前年比4.0%減の4,870億円が見込まれる。
最も市場規模が大きい総合洋菓子店は、個食のカットケーキを中心にCVSに需要を奪われて減少しており、ロスが少なくCVSとあまり競合しない焼菓子に注力する動きが見られる。 以上
[ 2011年6月20日 ]
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