アイコン 伊藤ハム/放射性セシウム牛がハムになって消費者に販売される

福島県内の肉牛農家で餌の稲わらから国の目安を大幅に超える放射性セシウムが検出された問題で、大手食品加工メーカー「伊藤ハム」が、今月16日に判明した84頭の牛の一部の肉を使って贈答用のローストビーフ1200本あまりを製造、全国に出荷して、既に消費者に販売されていたことが、同社が発表して判明した。

埼玉県の食肉卸売業者から14,5キロの牛肉を仕入れ、神戸市東灘区の工場でこの肉を使って贈答用のローストビーフ1208本を製造、今月1日から18日までに全国に出荷していた。
 当該商品は「黒毛和牛ローストビーフ400g」という商品、埼玉から仕入れた肉はこのうちのおよそ20本分の分量にあたるという。
 この商品は、大手スーパーが取り扱っているということで、該当する商品が届いた消費者に対しては、大手スーパーが直接、連絡しているとのこと。

 また、同じ84頭の牛の肉で流通先が判明していなかった神戸市内の5つの食肉販売店が仕入れたあわせて97キロあまりの肉については、4月から5月にかけてすべて消費者に販売されていたことが判明したという。

放射性セシウム肉牛の市場流通頭数は、既に600頭を超えており、途方もなく、全国に拡がっている。
 国が原発の大規模事故に対する危機管理マニュアルを作成していれば、今回のような後手後手対策はなかっただろうが、国はこれまで情報の隠蔽と情報操作だけに終始し、セシウム肉牛を全国へ流通させてしまった。

全国の原発では、安全神話を醸成するためにこれまで事故隠しが蔓延、チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故はあくまで他人事、一番大事な原発の大規模事故の想定マニュアルすら作成されてもおらず、チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故を全く教訓化していなかった。

原子力「不」安全委員会、安全「不」保安院、放射能ばら撒き本山の原発資源エネルギー庁の責任追及と解体からしか再スタートはない。

鹿野大臣と農水省の責任者・福島県の担当部長などは首問題であるが、誰も責任追及しない。
 奢れる者は久しからずである。

 

[ 2011年7月20日 ]
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