富士電機/1検体12秒・1台430万円~ 牛などの放射能測定装置開発
セシウム牛問題で、茨城・福島・宮城・岩手・山形・三重県などが全頭検査を行っているが、富士電機が開発した検査装置は430万円~、所要時間12秒という優れものが開発された。
現行、1500万円以上の検査装置で検査しており、自治体や大手食品会社も多くの当装置を購入するのは予算からも大変であった。それに時間もかかっていた。
今回、富士電機が開発した検査装置は、医療用の放射線測定技術を応用して開発したもので、価格も今までの装置より5分の一で済み、時間も簡易測定で約900秒かかっていたものが15秒で調べられる優れものである(精密検査は1検体120秒から150秒)。
当該地の各県知事は、先決処理で早期に手当てし、牛の安全を測った上で、国民に対して、放射能に汚染されていない安心した牛を、早期に提供してもらいたいものである。
当然、当装置では、野菜なども箱のまま調べることもできる。
富士電機の詳細リリース
『食品放射能測定システム』の発売について
富士電機は、生産地からの集配・配送を行う食流通分野向けに、連続的に放射能を測定することができる『食品放射能測定システム』を発売致します。
「食」に対する安全性への関心が高まる中で、大量の食品を確実に検査できる放射能量測定装置が求められています。現在、食品の放射能量測定は、対象となる食物の細部まで切り取り、サーベイメータで内部の放射能量を測定する前処理※1が必要なため、測定には多大な労力と時間がかかっています。また、抜き取り検査が一般的なため、全数の放射線量測定は、行われていませんでした。
今回発売する『食品放射能測定システム』は、高感度ガンマ線検出器を採用し、食品をダンボールなどの梱包状態のまま、ベルトコンベアに載せ、連続的かつ簡単に測定することができます。
放射性よう素及びセシウムについてもサーベイメータなどの検査方法に比べ、約12秒と短時間で設定した基準値以下であるか判別します。
本製品は、農作物の集配や配送など大量の食品を取り扱う分野に適しており、生産地の集配所や配送センターなどに販売する予定です。

(製品外観)
(1) | ベルトコンベアに載せるだけで、簡単に連続測定 |
(2) | 簡単に放射性よう素、セシウムの基準値以下を判別 |
(3) | 測定結果の印字が可能 |
検出器 | NaI(Tℓ)シンチレータ | ||
検出限界(※1) | 134Cs+137Cs | 肉類(11.7kg) | 約140Bq/kg(精密測定時 約50Bq/kg) |
米類(30kg) | 約90Bq/kg(精密測定時 約35Bq/kg) | ||
葉菜類(10kg) | 約250Bq/kg(精密測定時 約100Bq/kg) | ||
測定時間 | 全数測定12秒/精密測定120秒(※2) | ||
測定可能サイズ | 長さ100cm×幅50cm×高さ50cm以下 | ||
外形寸法 | 本体 W360mm×D865mm×H1350mm(コンベア除く) | ||
質量 | 本体 約150kg(コンベア除く) |
※2:肉類の精密測定時間は、150秒となります。

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