アイコン スミリンと日新製鋼らが住宅の不同沈下の修正工法を開発

住友林業と日新製鋼および日新鋼管の三社は、軟弱地盤の地域において住宅に不同沈下が発生した場合に基礎ごと住宅をリフトアップし、沈下を修正する「住宅用不同沈下修正工法」を開発した。
 本工法は、住宅を建設する段階で予め基礎下にZAMR製膨張型鋼管(ロックボルト:RB)を敷設しておき、万が一の沈下発生時に修正工事を行う「先施工工法」、および不同沈下発生後の住宅に適用する「後施工工法」がある。

「先施工工法」は、RBへの注水による隙間形成、形成された隙間への水密構造耐圧バッグの挿入と水圧付加によるレベル調整、発泡ウレタンなどの注入による恒久処置という手順をとる。
「後施工工法」は、表層改良部の掘削と膨張型鋼管の敷設作業が追加となる。従来工法である薬液注入工法に比べて環境に優しく、また油圧ジャッキによってリフトアップする工法に比べても耐食性にも優れ、低コストであることを大きな特長としており、現在特許を出願している。
 
建物の沈下には、地震や揚水、盛土による圧密沈下などさまざまな原因が挙げられるが、もし万が一不同沈下が発生した場合にも、本工法によって安心・安全、快適な生活の提供できる。 

ZAMR:日新製鋼株式会社が開発した、亜鉛-アルミニウム6%とマグネシウム3%のめっき層を持つ溶融めっき鋼板であり、優れた耐食性と加工性を特長としており、後めっきの代替も可能な環境に優しい製品。

東日本大震災では、浦安などで大規模な液状化が発生したが、福岡県沖地震においても、多発したアイランドシティ以外にも、博多湾沿岸部の住宅埋立地において、住宅の傾きなどの現象が見られていた。結構修復料は高かったことから、割安工法ならば優れものである。


 

[ 2011年10月 5日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

※Google・Yahoo japan!・Twitter・ライブドア・はてな・OpenID でログインできます。

コメントする

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索