アイコン 水谷建設(株)/会社更生法適用 負債額約353億円 説明会福岡15日

賄賂・談合・朝鮮など疑惑のデパート水谷建設(株)(三重県桑名市大字蛎塚新田328、代表:水谷正之)は11月2日、債権者で元社長の水谷紀夫氏から、大阪地方裁判所に会社更生法の適用を申し立てられ、財産の保全管理命令を受けた。保全管理人には、天野勝介弁護士(電話06-6202-1099)ほかが選任されている。
負債額は約353億円、債権者は約500人。

同社は、大手ゼネコンからダム・高速道路など大型土木工事の下請工事を請け、平成15年8月期には453億円の売上高を計上していた。
しかし、朝鮮疑惑、福島県土地購入による贈賄疑惑、水谷功元会長の法人税法違反容疑での逮捕などにより、疑惑のデパートとして対外的な信用を失墜していた。

小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」へ約1億円(5千万円×2回)の裏献金を渡したと裁判で供述。あまりの疑惑のデパートぶりに裏での司法取引の噂も流れているほど。

倒産説明会は12月14日三重県桑名市、15日福岡市、16日東京で開催予定。

なお、水谷建設のグループ会社として、国内に(株)整備工場東海(本社:三重県桑名市)、ブルーカーゴ(株)(旧第一重機運輸(株)、本社:三重県桑名市)の2社と海外にシーム・ミズタニ・コンストラクション(タイ)、福建水谷建設工程服務有限公司(中国福建省)の計4社があるが、2日現在、法的措置は取られていない。
 

水谷建設(株)平成22年8月期   /百万円
流動資産
31,848
流動負債
30,902
 
 
固定負債
8,350
固定資産
8,066
自己資本
662
 
 
(資本金)
145
総資産
39,914
 
39,914
自己資本率:1.655%、売上高412億27百万円、経常利益5億45百万円

 <談合ゼネコンの実態>
1、2006年7月に発覚した三重県桑名市の水谷建設(株)における脱税事件及び使途不明
金・裏金疑惑で、NPO法人レインボーブリッヂは、水谷建設(株)から3億円相当の中古重機の寄付を受け、これを北朝鮮に向けて不正輸出したことが判明している。
水谷建設は北朝鮮の砂利利権獲得を狙い、その手段としてレインボーブリッヂを仲介役にしたと当時報道されており、東京地検特捜部では裏金が北朝鮮に送金された可能性についても捜査を進めた。

2、東京地検特捜部は平成18年7月8日、法人税法違反(脱税)の疑いで、水谷建設の
本社や関係先を捜索。
翌日(平成18年7月9日)水谷建設の経理担当役員、中村重幸容疑者と、福島県二本松市の建設会社で土地取引先だった「小尾建設」社長の小尾文男容疑者を法人税法違反の疑いで逮捕した。

 特捜部の捜索先は、福島県の佐藤栄佐久知事(当時)の実弟が経営する同県内の縫製会社や実弟の自宅、政財界に太い人脈を持つとされる東京都内の元会社役員が設立した建設会社も含まれた。

 関係者によると、水谷建設は98年、福島県いわき市の山林内にある土地約30万平方メートルを約1億円で購入したが、約8億円で購入したように装った。03年に同県内の建設会社に約2千万円で売却し、多額の損失が出たように見せかけて、約7億円の所得を隠した疑いが持たれている。

(福島県発注の木戸ダム建設をめぐる汚職事件に発展。同ダムの工事を落札した前田建設工業の下請けとして、佐藤栄佐久福島県知事(当時)の実弟が経営する会社の土地を相場よりも高い価格で購入、知事側に対し利益供与を行なった疑いがもたれた。)

(当事件について東京高裁は、平成21年10月14日の判決において、「本件土地売買代金と時価相当額との差額が幾らであるか」証拠上不明とし、知事に「売買代金と時価相当額との差額の利益を得る認識まであったとするのは相当でない」と判示している。)


 (なお、当時の佐藤栄佐久知事は、弟の土地売却において汚職疑惑に巻き込まれたが、佐藤知事が原発反対論者であったため、佐藤知事潰しの一環での「やらせ」と見られるという裏報道もある。・・・政治の世界はわからん。)

また、水谷建設は、取引先が買収した赤字会社など複数のダミー会社を受皿に、貸付金を装うなどして資金を支出。その後、回収不能になったとして貸倒損失金処理、申告所得を意図的に圧縮した疑いなども持たれ、隠した法人所得の総額は約20億円に達している疑いもあるという。

こうした手法を使って取引先に提供された資金(裏金)は数億円に上るとされる。
 
東京地裁は平成19年4月、総額約11億4千万円に上る水谷建設(株)(三重県桑名市)の脱税事件で、法人税法違反罪に問われた同社の水谷功元会長に対し、懲役2年(求刑懲役3年)、元役員に懲役1年6ヶ月、執行猶予3年(同懲役1年6月)の判決を言い渡した。法人としての水谷建設(株)は罰金2億4千万円(同罰金2億6,000万円)を受けた。

3、関西国際空港と中部国際空港の建設工事の下請け受注の為、暴力団幹部、国会議員秘
書などに裏金として支出していたとされる。水谷建設側は否定。裏金は総額約15億円に上ると報道されていた。

いまだかって、信用失墜の水谷建設を下請けに使っている大手ゼネコンは、いろんな意味で、水谷建設から金玉を握られているのであろうか。
債権者は元請の大手ゼネコンへ交渉すべし。

[ 2011年12月 3日 ]
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