アイコン 道仁会会長宅襲撃の手榴弾老人(79歳)懲役26年の実刑判決

久留米市で去年、指定暴力団道仁会の会長宅に侵入し、拳銃を発砲したうえ手りゅう弾を爆発させ、殺人未遂罪などに問われた指定暴力団九州誠道会の親交者の79歳の巌野被告に対し、福岡地裁は9日、懲役26年の判決を言い渡した。

事件は、道仁会から九州誠道会が分裂、両者は骨肉の抗争事件を繰り広げているが、昨年8月26日未明、巌野被告は、機関銃と手榴弾と拳銃2丁を携 え、久留米市にある道仁会の会長宅の塀に梯子をかけ、乗り越えて会長宅の庭に侵入、そして、家の中から出てきた組員に向かって拳銃を発射、手榴弾を投げて 爆発させ、全治5週間のけがを負わせたとされる。

福岡地裁の林秀文裁判長は「道仁会の会長らをみな殺しにする目的で、機関銃もすぐに発射できる状態で持ち合わせ極めて凶悪。対立する組織間の抗争から生命を狙った」と厳しく非難した。
そのうえで「巌野被告が発射した拳銃の弾は、現場付近のアパートの壁にも当たり、周辺住民に与えた恐怖感など社会への影響もはなはだ大きい」などと指摘した。そして、検察側の求めた懲役30年に対し、懲役26年を言い渡した。(刑期満了では105歳前後)
以上、メディアが報じている。

こうした抗争事件では、昔は、どっかの親分衆が出てきて、手打ち式が必ず行われてきた極道の歴史がある。また、警察が密かに動き、そのようにさせてもきた。

しかし、今では暴力団と警察との裏の関係はなくなり、警察は暴対法の強化のみで取締り強化を進めている。また、一肌脱ぐような親分衆もいなくなったようだ。

今回の老人の襲撃は、逮捕されることを厭わず襲撃したため逮捕されたが、これまでの抗争事件や民間を狙った発砲事件では、特に民間人や民間企業を狙った犯罪での検挙は残念ながら僅かである。

福岡県では、ドンパチの抗争事件と資金源に対する取締り強化への反発と見られる事件の大きな2つの事件が同時並行的に流れていることから、全国一の発砲事件数となっている。

最近は取り締まり強化による民間人の犠牲者が多発してきている点が注目される。建設業者の社長や会長などが直接狙われ、発砲により殺されたり、重傷負ったりと悲惨な事件も多発するようになってきている。また、発砲もだけではなく、火炎瓶や手榴弾によっても自宅や事務所が被害にあったりもしている。

暴力団取締り強化は、その資金源を絶つとして暴対法が強化されており、また、福岡県では条例により、官庁工事どころか民間工事でも、関係を絶たせる条例を施行している。
そのため、建設関係社からは資金が直接間接取れにくくなっており、これに反発した動きとなっているようだが、最近では事件が凶悪化する一方である。

現実には、間接的に関係した建設会社や企業に対して警察が、市や県・国交省に通知し、指名停止措置が取られ公表されており、また、関係していると思われる企業に対しては、警察が片っ端から呼び出し、ぎゅうぎゅう首を絞め上げており、事前に関係できないような状況を作り出している。
そのためかどうか、これまでずぅっと事務所や会社関係者宅への未明の発砲事件であったものが、今や人を直接狙った犯行となっており、死者も出るという異常事態となっている。

いずれにせよ、民間人を巻き込んだ抗争事件や、民間人を狙った犯行は、絶対あってはならないものだ。

表題事件は抗争事件
事件現場
平成23年8月26日未明、
手榴弾の破片が飛び散った跡か、機関銃の乱射痕か・・・。

[ 2012年2月11日 ]
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