アイコン 建設業者の適性を問う

投稿者=監視船

柳埠頭11月29日、長崎県発注の長崎港ふ頭用地造成工事(3工区)を坂口工業が158.325.000円で落札した。

※工事場所、
 長崎市小ヶ倉町

※工期、
 平成23年12月5日から平成24年3月15日までであるが,埋立は平成24年1月末までに完成すること。と特記仕様書で指示されている。

※工事概要、

(1)新幹線建設工事から発生する土砂40.000立方メートルを彼杵港からガット船にて積込、運搬、投入して、押土する。

(2)水砕スラグ(埋立材)18.000立方メートルを購入して投入押土する。

 以上であります。

長崎県は本契約締結後に坂口工業と(2)の水砕スラグ18.000立方メートルの投入を取りやめ、他港からの流用土を投入する変更契約を締結している。変更契約後の請負契約金額は135,812.000円である。
県は水砕スラグの不使用を入札前に決定していたが、入札参加者に公告せず、主要工種である水砕スラグを投入する意思がないのに、投入する様に仮想して入札を行っている。
透明性、公正性、公平性に欠ける入札であり、これは再入札を行うのが妥当であろう。
また、設計変更手続きは予期せぬ事態に対処するための手法であり、事務手続き簡素化のために、乱用してはなりません。請負業者である坂口工業は、 先般、国の発注工事において、労働災害を引き起こしたり、小型操縦士免許を所持せず船舶を操縦(無免許運転)して起訴され罰金刑を課せられ処罰されている。このことで、国土交通省より指名停止処分と営業停止処分を受けている。

柳埠頭 工事看板これらは、法律やコンプライアンスを無視する企業体質でしょう。長崎県発注の同工事においても,次のような、建設業者として不適格な行為を行っています。
同工事の施工計画書において、
(1)県内船舶の優先使用義務を無視して県外船舶を使用しょうとした。
(2)設計図書でガット船使用を指示されているのに、契約に違反しガットバージを使用しょうとした。
(3)同船舶は内航海運業法違反のガットバージであり、これを使用しょうとした。
(4)安全管理を無視したガット船の航行を行っていた。ことであります。
以上(1)~(3)は正当な理由がないのに、1ヶ月間着工をしなかった。
これは契約条項の発注者の契約解除権の行使に値するものではないでしょうか。また、契約書より優先する特記仕様書で埋立の完成は平成24年1月末となっている。これは国土交通省の隣接工事施工のためであるが、県の同工事は未完成と思われます。であれば請負者の責めに帰すべき事由により指定工期内に完成できなかったことになり、発注者の契約解除権の行使とペナルティを考慮する必要があるのではないでしょうか。
そして、(1)~(4)までの行為は極めて不誠実な行為と思います。
行政の運営は、一部のレベルの底下した政治家(国会議員や県会議員)や建設業者のために存在するものではなく、県民のために存在するものであります。建設業者の資質や適格性を問うのが愁眉の急と思います。今、国会で消費税及び地方消費税の値上げが議論されていますが、このような杜撰な地方行政では,値上げに賛成する気持ちになりません。まず当たり前のことと身を切る努力をして、不足する浄財をお願いすべきです。官吏の矜持を認識して頑張って下さい。

 

[ 2012年2月 8日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索