アイコン 公取委 陶器の 「たち吉」(京都市)に支払いと改善勧告

1、発注書面に発注数量の全量を受領する期限として記載した「予約期間」の末日を経過しているにもかかわらず総額約3,846万円相当の給付の受領を拒んでいる(26名)
2、下請事業者に責任がないのに総額約7,670万円を下請代金から減額した(34名)

和食器販売の最大手で、京都市に本社を置く「たち吉」(京都市下京区四条通富小路角立売東町21番地、代表:岡田高幸)が、窯元などに発注した商品の一部を契約の期限が過ぎても仕入れなかったとして公取委は、「たち吉」に商品を引き取って代金を支払うよう勧告した。

また、下請け代金を何やらかにやら勝手に減額して支払うのは、下請代金の減額の禁止規定に違反するものであり、減額分を支払うとともに、改善するよう勧告した。
「たち吉」は全国各地の窯元などに依頼して自社の食器などを製造し、百貨店などで販売している陶器の有名ブランド。(好きな陶器屋さんであるが、不景気で売れないのだろう)

<違反事実の概要等>
ア たち吉は,陶磁器等の製造を下請事業者に委託しているところ,下請事業者に責任がないのに,下請事業者に対し,たち吉が発注書面に発注数量の全量を受領する期限として記載した「予約期間」の末日を経過しているにもかかわらず,発注数量の一部について,当該下請事業者の給付の受領を拒んでいる。受領を拒んでいる給付の下請代金相当額は,平成23年11月末日現在において,下請事業者26名に対し,総額3,846万6,752円である。
イ たち吉は,下請事業者に対し
(ア) 「カタログ製作協賛金」として下請代金の額に一定率を乗じて得た額を負担するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成21年12月から平成24年1月までの間,当該金額
 
(イ) 「開発関与料」として下請代金の額に一定率を乗じて得た額を負担するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成21年12月から平成24年1月までの間,当該金額

(ウ) 「仕入歩引」として下請代金の額に一定率を乗じて得た額を負担するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成21年 12月から平成23年5月までの間,当該金額

の全て又はいずれかの額を差し引くことにより,下請事業者に責任がないのに,当該下請事業者に支払うべき下請代金の額を減じていた。
減額した金額は,下請事業者34名に対し,総額7,670万1,096円である。

[ 2012年3月 3日 ]
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