なお、いわき大王製紙の臨時株主総会開催に関しては、平成24年2月29日付で、井川髙雄氏からいわき大王製紙代表取締役に対して、株主総会開催禁止仮処分命令の申し立てが、また、大宮製紙ほか２名から当社及びいわき大王製紙に対して、議決権行使禁止仮処分命令の申し立てが、それぞれ福島地方裁判所いわき支部になされたが、いずれの申し立ても、６日いわき大王製紙の臨時株主総会開催前に却下されている。一方、一族側が過半以上の株を所有するエリエールテクセル、富士ペーパーサプライ及び赤平製紙については、６日開催の各社の臨時株主総会において、株主の提案に係る全取締役解任の議案が可決され、辞任予定であった取締役も解任された。

そのため、これらの取締役につきましては解任による退任となったが、当社としての処分は既にお知らせしたとおり実施する。

その他の、ダイオーペーパーコンバーティング、エリエールペーパーテック及び大宮製紙において、辞任予定であった取締役については、各社の株主が招集した臨時株主総会における決議により既に解任されており、解任にあわせて、当社としての処分も行っている。
としている。

＜全面戦争へ＞
井川一族側との全面戦争となっている。
現経営陣も迂闊に金融機関の言いなりになって桁を外されたら大変である。井川一族が、バカ息子の残りの借金をどう処理するか、その金額での攻防が続いているようだ。
井川一族は、会社側がいくら生産会社や物流会社などを子会社化したくても、井川一族が譲歩しない限りできない相談である。当該関係会社は、会社側の持分法による支配だけでは、大王製紙側が役員を任命していたとしても、株主総会で井川一族側にいつでも否決される可能性もある。
もしも、井川一族が本格的に反旗でも翻したら、大王製紙そのものが空中分解するおそれもある。大手製紙会社は、大王製紙にはエリエールや生理用品部門など美味しい部門があり、銀行と結託して虎視眈々と空中分解を狙っていると思われる。
井川一族には、有力弁護士も付いており、株での会社支配力もあり一筋縄ではいかない。
最悪の場合、井川一族が米ハゲタカに全株を売却することも考えられる。そのときこそ、大王製紙の解体が始まる。