＜タクシー事業＞
タクシー事業は、平成24年３月31日現在のタクシー認可台数は、当期において引続き需給調整のための減車・休車を実施したものの、山梨県甲斐市の有限会社玉幡タクシー（14台）、大阪府富田林市の富田林交通（株）（16台）、沖縄県うるま市の（合資）水仙タクシー（21台）、和歌山県西牟婁郡白浜町の白浜観光タクシー（株）（30台）、沖縄県うるま市の（合資）平良川タクシー（13台）、山口県柳井市の（株）柳井タクシー（25台）の買収並びに札幌市の（株）光星ハイヤー（80台）、名古屋市の第一タクシー（株）（25台）からの事業譲受等により、100台増加の6,992台（グループ計９４社）となった。　
　　タクシー事業の売上高は、510億53百万円（前期比8.1％増）となり、新規買収に伴うのれんの償却、一部子会社が加盟する総合型厚生年金基金の退職給付費用の負担並びに前年同期に比べ燃料価格が高騰したものの、営業所の統廃合による合理化と様々な経費削減に取り組んだ結果、部門営業利益は18億91百万円（同0.6％増）となった。

＜不動産分譲事業＞
不動産分譲事業は、新築マンション業界は、地価下落や低金利・税制優遇拡充を背景に、実需型の完成在庫の圧縮が進む中、首都圏では資産性の高い新規物件を中心に市場は回復傾向にある。東日本大震災でも、マンションに対する耐震性・安全性が見直され、消費税率の引き上げを意識した購入マインドが市場を下支えしている。
このような状況の下、分譲マンションは、駅前好立地物件の「グランドパレスクレール大道」（大分市52戸）、「アーバンパレス福間駅前」（福岡県福津市131戸）、「グランドパレスファミーレ霧島」（鹿児島県霧島市52戸）の新規発売のほか、当連結会計年度に竣工引渡しの「グランドパレスブランシェ企救丘」（北九州市 233戸）、「プレミスト千早タワーツインマークス」（福岡市 518戸：当社シェア25％）を順調に販売するとともに、重点課題として引続き完成在庫の販売に取り組んだ結果、マンションの売上高は137億17百万円（前期比60.0％増）となった。
第一ホームの戸建住宅も、「暮らしを潤す低価格な土地付住宅」をテーマにした第一ホーム㈱の「ユニエクセラン」を、北九州・福岡の両都市圏において販売し、順調に推移した結果、戸建住宅の売上高は29億89百万円（前期比212.2％増）となった。その他10億95百万円を加えた不動産分譲事業全体の売上高は、178億02百万円（前期比39.1％増）となり、部門営業利益は9億38百万円（前期は、同損失▲1億70百万円）となった。
大和ハウスとのコラボとなった超大型分譲マンション千早タワーは、千早人気に支えられ、好調に販売が推移した。

＜金融事業部門＞
第一ゼネラルサービス・エフ・アール・イーの金融事業部門は、不動産金融市場において、東日本大震災以降の不動産流動性への影響が懸念されたが、全体として堅調に推移した。このような状況下、金融事業の融資残高は、与信基準の厳格運用を図りつつも債権メンテナンスに注力した結果、不動産担保ローンは133億09百万円（前期比12億77百万円減）となり、無担保ビジネスローンは、施策的な抑制により1億67百万円（同▲1億41百万円減）となった結果、総融資残高は134億77百万円（同▲14億18百万円減）となった。
売上高は、不動産再生事業が順調に推移した結果32億43百万円（前期比25.0％増）となり、部門営業利益は2億18百万円（同29.6％増）となったとしている。