薬院ビジネスガーデン(福岡市) 東京建物売却 日本プライムリアリティが取得
日本プライムリアリティ投資法人は9日、福岡市中央区薬院にある薬院ビジネスガーデンを110億円で取得したと発表した。
薬院ビジネスガーデン(薬院城山温泉跡地)は、不動産バブルも末期に福岡にのこのこやってきた東京建物が、福岡市の物件を買い漁り、大きなオフィスビルをいくつも建てたビルの一つ。
完成した平成21年1月には、リーマンショックも発生後であり、テナントが入らず、建物だけが悠然と聳え立っていた。
これまでにテナントは埋まったようだが、ジャパネットタカタのコールセンター(13F・14F使用)での入居では、価格を叩かれての入居であったといわれていた。
今では、ジャパネットタカタのほか、世界でバカ売れのゲームソフト「レイトン教授」のレベルファイブやメディアファイブ、デジタルハーツなどIT産業から、タクマ、飛島建設、コカ・コーラウエストの子会社となっているキューサイなども入居している。
<薬院ビジネスガーデン概要>
所在地 :福岡市中央区薬院1-1-1
建物構造:SRC地上14階建
敷地面積:4,348.43㎡(1315.40坪)
延床面積:22,285.35㎡
完成年月:平成21年1月
施工会社:清水建設
テナント稼働率:100%
購入価格:109億96百万円
購入先 :薬院ホールディングス特定目的会社
購入価格は、高いか安いか調べてないが、購入先は薬院ホールディングス特定目的会社となっている。ということは、東京建物が売却したもの。
薬院ホールディングス特定目的会社の住所は、東京都千代田区神田神保町1-11さくら綜合事務所内となっている。
東京建物は本年はじめ、福岡市中央区天神岩田屋そばの商業ビル「VIORO」も三井不動産系の不動産投資信託会社のフロンティア不動産投資法人に約101億円で売却している。
福岡で所有していたビルは、西新プラリバ(既存ビル)、DADAビル(既存ビル)、「VIORO」(新築)、「薬院ビジネスガーデン」(新築、しろやま乃湯跡地)、「博多祇園センタープレイス」(新築、キャナルそばのユニード跡地)、その他マンション開発も行っていた。
膨大な含み資産を持つ旧安田財閥系の東京建物の第一四半期のビル事業は、大手町1-6のSPC開発の処分利益があり、売上高277億19百万円、営業利益は204億40百万円となっている。含み資産益が出たのであろう。こうしたことから、オフバランス化や借入金の減少をはかるため、処分しているものと思われる。
東京建物の業績推移
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連結/百万円
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2009年12月期
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2010年12月期
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2011年12月期
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2012年12月期予
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売上高
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262,609
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198,274
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166,943
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190,000
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営業利益
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29,162
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24,055
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-678
|
30,000
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経常利益
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19,331
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13,687
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-10,875
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20,000
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当期利益
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6,345
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6,316
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-71,774
|
10,000
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総資産
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969,492
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927,925
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898,017
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自己資本
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254,482
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256,121
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184,938
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資本金
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92,451
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92,451
|
92,451
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有利子負債
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503,933
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454,535
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507,540
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自己資本比率
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26.20%
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27.60%
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20.60%
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[ 2012年7月10日 ]
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