アイコン 中部電力 ボッタクリのカタール止め、米から天然ガス購入へ コスト2/3へ

中部電力は、運転を停止している浜岡原発に代わり、稼働が増えている火力発電所の燃料を安定的に確保するため、LNG・液化天然ガスをアメリカから初めて輸入することになった。
具体的には、アメリカの企業との間で現地産の天然ガスをLNGに加工する契約を結び、5年後の2017年以降、アメリカから初めてLNGを輸入する計画。

アメリカでは、新たな天然ガスとして注目を集めている「シェールガス」の生産が本格化していて、中部電力は、LNGの調達先を拡大することで、浜岡原発の運転停止により稼働が増えている火力発電所の燃料を安定的に確保できるとしている。
中部電力は、アメリカからのLNGの調達コストは、現在の価格水準で計算するとカタールなどと比べて3分の2程度となり、燃料費の抑制も期待しているとし、アメリカを有力な調達先にしたいという考えを示した。

韓国も既に、シェールガスを4.5ドル前後で購入契約を締結しており、カタールの天然ガスの16ドル~18ドルという、世界の笑い者になっている日本の電力会社もいよいよ経営の尻に火が付き、グローバルな購入を検討する段階に入ったようだ。
中部ガスが述べるとおり、シェールガスを発電所で使用できるLNGに加工したところで、2/3で調達できるということであり、これが、現実の価格であろう。
ロイター通信によると、ロシアの天然ガスを購入している中国や欧州の価格も10ドル前後とされている。

米国がシェールガスの大開発に乗り出し、大量生産している現在、米国がカタールからの輸入を大幅に減量、行き先がなくなったカタールの天然ガスは生産調整している。
その天然ガスを、日本の電力会社は、通常16ドルで購入している。
東京電力は、カタールから原発の水爆により、火力発電用に天然ガスを緊急購入、安定供給を受けるためとして18ドルで購入した。

今や、米国のシェールガスの大量採掘で、世界の天然ガス価格は、原油価格と全く連動せず、下がる一方となっている。そうした中で、東京電力の高値買いは、世界中の・天下の笑い者になっている。
原油は、製油製品やプラスチックなどの化学品に化けるが、天然ガスは燃やすことだけ、当然、シェールガスの大量生産で需給バランスが崩れている現在、安くなるのは当然である。
中部ガスでも16ドルで購入していたコストが、10.6ドルまで下がり、そのコスト安は計り知れないものとなる。更に分けがわからなくなった現在の東京電力の経営陣は、中部電力の経営陣の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものである。
 

[ 2012年8月 1日 ]
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