アイコン 中国のエネルギー政策 加ネクセン社を1兆2千億円で買収へ

中国海洋石油有限公司(CNOOC、中海油、国有企業の中国海洋石油総公司が70%所有)は23日、カナダのエネルギー大手ネクセンを151億米ドル(約1兆1,929億円/79円)で買収することで合意したと発表した。
中海油による買収は、今年第4半期に実行すると予想され、この買い付けについてはカナダ政府の許可を待たなければならない。

中海油とネクセンは、以前から共同でメキシコ湾での石油採掘を行っている。今回の買収が成立すると中海油のカナダへの投資額は430億米ドル(約3兆3,970億円)に増加する。

中海油は、将来的にはカルガリーに運営本部を置くことを計画しており、今回の契約ではネクセン社員の継続だけでなく、カナダ資源の採掘も増加する。

中海油が保有するエネルギー埋蔵量は、約9年間分の採掘供給しかできず、大手石油会社と比較すると割合が低いため、早急に新たなエネルギー資源を見つけだす必要があった。
また、中国石油化工集団公司(シノベック)は、カナダのタリスマン・エナジーとの買収契約に正式に調印しタリスマンの英子会社49%の株式を15億米ドル(約1,185億円)で取得することで合意したと発表している>

日本が過去、太平洋戦争に突入したきっかけの一つは、封鎖された石油資源であった。エネルギーがなかった日本は、戦争という手段でエネルギー確保へ動き、東南アジアへ進行した経緯がある。
それほど、国にとっては、エネルギーが大事なものであるが、中国も主なエネルギーは外国調達に依存している。これまでに潤沢に蓄えた貿易黒字により、国策 としてエネルギー資源会社の買収に走っていることが、今回の巨額買収でも明らかとなる。日本はそうした資金を国内に向け、金食い虫の箱物の乱開発に使用し てきたといえる。

[ 2012年7月28日 ]
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