コメリ/第一四半期 拡大 不況型の販売品好調
新潟発祥のHCである同社は九州にも多くを出店しているが、第一四半期の新規出店は、ホームセンター(HC)を1店舗(茨城県笠間市)、ハードアンドグリーン(HG)を2店舗、合計で3店舗を出店した。これにより、当第1四半期末の店舗数は、パワー(PW)21店舗、HC133店舗、HG921店舗、アテーナ17店舗、合計で1,092店舗となっている。なお、東日本大震災による建物破損で営業を休止していたHG1店舗(宮城県)の移転増床を行い、6月に営業を再開している。
第一四半期における商品部門別の業績状況は、
1、「金物・資材・建材」分野は、木材や外資材、補修用品を中心に堅調に推移。これにより売上高は、243億44百万円(前年同期比104.2%)。
2、「園芸・農業用品」分野は、4月の低温による春物商材の立ち遅れや天候不順の悪影響はあったが、肥料、農薬を中心に堅調に推移した。これにより売上高は、278億30百万円(同106.7%)となった。
3、「家庭用品」分野は、前年の被災地を中心に生活用品等の特需の反動により、販売が低迷した。これにより売上高は、178億92百万円(同95.9%)となった。
4、「オフィス・レジャー用品」分野は、家具・収納用品が震災特需の反動により、販売が低迷した。これにより売上高は、108億95百万円(同99.1%)となった。
5、「灯油他」分野は、灯油の販売数量は前年並みに推移した。これにより売上高は、21億17百万円(同101.8%)となったとしている。
長引く不況により、DIY用品や園芸用品の売れ行きが好調のようである。
同社の特徴は、出店予定先の状況により、大・小の出店スタイルで対応、地元密着型で進めている点であろう。そのため、至って画一的に攻める既存HC(大と中)と異なり、飽和状態にあるHC業界にあってもノビシロを多く持っているといえる。地元のナフコを筆頭に激戦区の九州にあっても、着実に店舗数を増やし、PW店も出現させている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第1四半期
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85,320
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7,834
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7,740
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4,411
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13年3月期第1四半期
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87,240
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7,742
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7,729
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4,521
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前年同期比
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102.3%
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98.8%
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99.9%
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102.5%
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13年3月期予想
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324,000
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21,500
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21,100
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11,200
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12年3月期実績
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312,017
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20,226
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19,317
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9,687
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11年3月期実績
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298,594
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15,869
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15,361
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5,698
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10年3月期実績
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285,479
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15,071
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14,431
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6,460
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今期予想/前期比
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103.8%
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106.3%
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109.2%
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115.6%
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[ 2012年8月 1日 ]
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