建設業界の特許資産規模ランキング/パテント・リザルト
特許分析会社のパテント・リザルトは、独自に分類した「建設」業界の企業を対象 に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「建設業界 特許資産の規模ランキング」をまとめました。2011年4月1日から2012年3 月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。
このランキングにより、件数比較では見られない、特許総合力の評価が可能になっている。
その結果、1位 大林組、2位 鹿島建設、3位 日立プラントテクノロジーとなった。
1位の大林組は、基礎工、トンネルなどの分野に強みを持っています。注目度の高い特許として「既存建物の補強方法及び、既存建物の補強構造」に関する技術が挙げられる。
2位の鹿島建設も、同じく基礎工、トンネルなどの分野に強みを持っている。「地下水位の変動を抑えるとともに、地中での熱交換効率に優れる地中熱交換システム」などの技術に注目度の高い特許が見られる。
また、3位の日立プラントテクノロジーは、流体機械や水処理などの技術に、4位の東芝エレベータは、エレベータ制御関連の技術に強みを持っている。
上位10社中で前年から大きく順位を上げた企業としては、前年の20位から10位に上昇した中外炉工業が挙げられる。
算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計している。
注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いている。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができる。
2012 特許資産規模ランキング
|
||||
順位
|
前年
|
企業名
|
登録件数
|
特許資産規模ポイント
|
1
|
1
|
大林組
|
212
|
6,747
|
2
|
2
|
鹿島建設
|
203
|
5,783
|
3
|
3
|
日立プラントテクノロジー
|
234
|
5,767
|
4
|
4
|
東芝エレベータ
|
191
|
5,400
|
5
|
6
|
清水建設
|
252
|
5,273
|
6
|
5
|
大成建設
|
200
|
5,121
|
7
|
8
|
竹中工務店
|
187
|
3,668
|
8
|
9
|
ミサワホーム
|
154
|
3,168
|
9
|
7
|
新日鉄エンジニアリング
|
134
|
2,983
|
10
|
20
|
中外炉工業
|
29
|
2,748
|
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