アイコン 9月の自動車主要8社、反日中国問題から生産1年ぶりに減少

 自動車主要8社が26日発表した9月の国内生産台数は、全社合計で前年同月比 12.2%減の73万4341台となり、1年ぶりに前年を下回った。8社中富士重工を除き7社がマイナスだった。エコカー補助金の終了で新車販売が減速 し、円高や欧州不安で輸出も▲21.0%の大幅減となった。

海外生産も▲1.1%減。中国に生産拠点を持つ6社のうち3社が前年割れし、反日の影響を受けている。自動車業界は当面、補助金終了の反動減と円高、中国反日問題の「三重苦」に陥ることになる。中国の場合は、経済不況が襲っており、車市場は世界一の市場となったが、これまでの伸びは到底期待できない。

<国内生産>
トヨタ自動車が▲12.2%の2桁減の27万1517台と14ヶ月ぶりに減少に転じた。北米・欧州、他地域への輸出が不調なことが原因となっている。
日産自動車も北米向け輸出が振るわず▲13.9%の2桁減。
今年前半はエコカー補助金で、軽自動車が好調だったホンダは▲3.6%減、
スズキは新型ワゴンRが国内で好調であったものの欧州向け輸出が不調で▲19.3%
の2桁の大幅減、第2四半期累計期間では前年同期比14.8%上回っている。
ダイハツ工業もエコカー補助金打ち切りから▲5.5%減となった。
富士重工業は新型「インプレッサ」が国内・北米で好評価を受けており、8社で唯一プラスを維持した。

<海外生産>
中国で約4割減産、南アフリカのスト、欧州販売不振のトヨタが▲2.5%減
中国が世界生産の約4分の1を占める日産は▲10.6%減、
マツダも▲13.2%減。
スズキは暴動が起きたインド工場の生産が回復して6.7%増。
タイが好調なホンダ1.4%増
三菱自動車15.2%増、
ダイハツもインドネシアの増加により10.4%増加している。

[ 2012年10月27日 ]
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