資生堂 先行投資で利益大幅減/第3四半期 減収減益
同社の今期の国内は、前期の東日本大震災による出荷増の反動からマイナスとなった。グローバル市場は、中国では日本製品への忌避からこれまでの増加率が減じたとしている。
また、第4四半期の海外における売上動向や業績を見て、生産・研究開発拠点の再編に伴う固定資産の減損損失等で特損約60億円を第4四半期に計上するとしている。そのため、当期利益予想220億円が105億円に半減以下になるとしている。
詳細は、第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比▲1.2%減の4,848億円。
<国 内>
国内化粧品事業は、上半期の売上が東日本大震災の影響などにより前年の出荷水準が高かったことの反動から前年割れとなった影響が大きく、前年同期比▲3.2%減の2,521億円となった。
<グローバル>
グローバル事業は、基幹ブランドであるグローバルブランド「SHISEIDO」、メーキャップアーティストブランド「NARS」、欧州におけるフレグランス事業が好調に推移したものの、日本製品に対する買い控えの影響により中国事業が低調となり、グローバル事業全体では現地通貨ベースで前年同期比4.5%増、円換算後では前年同期比0.8%増の2,256億円となった。
その他の事業は、フロンティアサイエンス事業および資生堂パーラーの売上増などにより前年同期比9.9%増の71億円となったとしている。
利益が大幅に落ちたことについては、国内での売上減に伴う利益減、それに加え国内外における店舗へのカウンター投資や広告宣伝の強化などにより前年同期比▲65.8%減の91億円となったとしている。
同社はここ数期、最終利益が経常利益より大幅に落ちており、何か重いものを背負い込んでいるようだ。
化粧品も震災特需が生じていたとは知らなんだ。
資生堂の業績推移と今期予想
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連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第3四半期
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490,704
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26,748
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26,975
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5,774
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13年3月期第3四半期
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484,788
|
9,151
|
10,090
|
4,561
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前期第3四半期比
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98.8%
|
34.2%
|
37.4%
|
79.0%
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13年3月期予想
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680,000
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24,500
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25,500
|
10,500
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12年3月期実績
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682,385
|
39,135
|
39,442
|
14,515
|
11年3月期実績
|
670,701
|
44,458
|
44,480
|
12,790
|
10年3月期実績
|
644,201
|
50,350
|
51,485
|
33,671
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通期予想/前期比
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99.7%
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62.6%
|
64.7%
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72.3%
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