五洋建設/3月決算 増収増益 受注状況付き
マリコン出身ゼネコンの同社、当期の取り巻く環境について、国内公共投資は、復興関連事業の本格化及 び補正予算の執行などから堅調に推移した。住宅投資は、回復基調にあったが、全体的には低水準に留まり、民間設備投資も、先行きへの慎重な見方から低迷し た。一方、グループの海外における主要市場であるシンガポール、香港等の東南アジアでは、社会インフラ整備を中心に引き続き建設投資は堅調に推移している としている。
事業部門別には、
1、国内土木事業の売上高は、1,250億円となり、営業利益は65億円となった。
個別の受注高は、民間工事は182億円減少したが、官庁工事が237億円増加したため、55億円増加し、1,140億円となった。
2、国内建築事業の売上高は、1,115億円となり、営業損失は▲18億円となった。
個別の受注高は、官庁工事が12億円増加し、民間工事も61億円増加したため、73億円増加し、1,089億円となった。
3、海外建設事業の売上高は、1,056億円となり、営業利益は27億円となった。
個別の受注高は、シンガポールにおいて建築の大型工事を受注したが、291億円減少し、573億円となった。
4、国内開発事業の売上高は、12億円となり、営業損失は▲8億円となった。
5、その他事業の売上高は、89億円となり、営業損失は▲2億円となったとしている。
東日本大震災の港湾復旧工事、南海トラフ巨大地震津波対策工事など、同社を取り巻く環境は、予算執行のアベノミクスの国土強靭化政策もあり、大きなフォローの風が吹いている。しかし、まだ現実は海外を中心に受注残を減らしている。
連結/百万円
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売上高
|
営業利益
|
経常利益
|
当期利益
|
11年3月期
|
302,256
|
9,782
|
7,431
|
2,163
|
12年3月期
|
328,004
|
8,982
|
7,448
|
1,622
|
13年3月期
|
349,839
|
6,463
|
6,559
|
2,029
|
13年期/12年期比
|
106.7%
|
72.0%
|
88.1%
|
125.1%
|
14年3月期予想
|
357,000
|
9,000
|
7,500
|
2,600
|
14期予想/13期比
|
102.0%
|
139.3%
|
114.3%
|
128.1%
|
2013年3月期
|
総資産
|
純資産
|
自己資本
|
自己資本率
|
296,726
|
65,110
|
65,086
|
21.9%
|
2013年3月期における受注状況と受注残高(前期比較)
|
||||
|
平成24年3月期
|
平成25年3月期
|
|
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|
受注高/百万円
|
受注高/百万円
|
増減率
|
土木
|
官庁工事
|
68,117
|
91,895
|
34.9%
|
民間工事
|
40,359
|
22,150
|
-45.1%
|
|
合計
|
108,476
|
114,045
|
5.1%
|
|
建築
|
官庁工事
|
16,943
|
18,210
|
7.5%
|
民間工事
|
84,617
|
90,734
|
7.2%
|
|
合計
|
101,560
|
108,944
|
7.3%
|
|
官・民・海・別
|
官庁工事計
|
85,060
|
110,105
|
29.4%
|
民間工事計
|
124,976
|
112,884
|
-9.7%
|
|
国内受注計
|
210,036
|
222,989
|
6.2%
|
|
海外土木
|
47,816
|
17,836
|
-62.7%
|
|
海外建築
|
38,657
|
39,477
|
2.1%
|
|
海外受注計
|
86,473
|
57,313
|
-33.7%
|
|
不動産事業
|
2,620
|
1,121
|
-57.2%
|
|
その他
|
0
|
0
|
|
|
受注総合計
|
299,129
|
281,423
|
-5.9%
|
|
2012年と2013年3月期末受注繰越高(残高)
|
||||
受注残高
|
土木
|
85,097
|
85,159
|
0.1%
|
建築
|
98,132
|
97,792
|
-0.3%
|
|
海外
|
166,518
|
132,091
|
-20.7%
|
|
工事受注残
|
349,747
|
315,042
|
-9.9%
|
|
不動産事業
|
205
|
39
|
-81.1%
|
|
その他
|
|
|
|
|
受注残高合計
|
349,952
|
315,081
|
-10.0%
|

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