施設の建設は、MHIECおよびフジタ、三菱重工グループの建設・設備エンジニアリング会社である西日本菱重興産（株）（長崎市）がJV（共同企業体）を結成して手掛ける。
また、運営事業はMHIECおよびMHIECグループの九州重環オペレーション（株）（長崎市）が共同出資により設立した「長崎西エコクリエイション（株）」（長崎市）が担当する。
このほか、建設・運営にあたっては、長崎市内の企業８社が地元密着型グループを結成して参画。これにより地元企業との連携を重視した事業展開をはかっていく。

今回の入札は、価格に加え、技術力・運営ノウハウといった要素についても審査対象とする総合評価方式を導入して実施。
MHIECグループが、同市が設置した事業者選定委員会の審査を経て、落札者として選定されたもの。
新西工場は、古くから外国への航路が開けた街長崎のシンボルである“海”をイメージし、MHIECが同事業のコンセプトとして掲げた「循環型社会のFLAG SHIP」を融合させることにより「未来への航路を走る船」を表現した外観デザインとなっている。

MHIECは国内外でトップクラスの一般廃棄物処理施設の納入・運営実績を持っている。この実績をベースに、一般廃棄物の安定処理と再資源化に注力し、建設から運営を含めたソリューション提案を積極的に推進することで資源循環型社会づくりに貢献していくとしている。

●ストーカ式焼却炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で、廃棄物などの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる炉で、一般廃棄物焼却炉の主流となっている。
●DBOはDesign Build Operateの略。施設は自治体などの公共機関が資金を出して所有し、民間業者にその設計から運営までを委託する方式です。
以上。

官庁工事における地元企業の受注機会の増加はヨシとするものの、こうした大型工事では、参画する地元企業８社は、机だけの存在であり、その分、発注価格も高くなる。
こうした大型工事の受注は、国や他県同様に大手にすべて任せるべきであろう。こうした発注方法では、利権屋の至らない人物たちを水面下でウロチョロさせるだけである。