戸田建設/第2四半期 大きく黒字浮上 赤字工事は終了か
同社は、以前病院等大型工事を安値で取り捲り、その後の東日本大震災で、資材や労務外注費などが高騰、その煽りを大きく受け、前期まで大赤字となっていた。そうした長期間に及ぶ赤字の大型工事が終了したのか、業績は急回復してきている。
それを証明するかのように、建築工事利益が前期▲8.4%だったものが、今期予想では5.1%と13.5ポイントも大幅改善され、土木工事利益も前期2.4%だったものが、今期予想では6.3%と3.9ポイント改善する予想となっている。
同社は第2四半期の単体について、売上高は、手持工事の進捗に伴い90 億円の増加となる見込み。利益面は、完成工事利益が前回予想時点よりも改善し、65億円の増加となる見込みであ
り(完成工事利益率:前回予想3.9%、今回予想7.3%)、これに伴い営業利益74億円、経常利益74億円、当期純利益73億円の増加を、それぞれ見込んでいる。
通期の売上高については、手持工事の進捗により80億円の増加となる見込み。
利益面は、今後の労務・資材等のコストへの影響が依然として不透明であること等から、完成工事利益の改善幅は30億円(対前回予想比)となるものと想定しており(完成工事利益率:前回予想4.6%、今回予想5.2%)、この結果、営業利益、経常利益、当期純利益の増加額はそれぞれ25億円となる見込みとしている。
通期については、かなり保守的に予想しているようだ。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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14年3月期Q2前回予想
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203,000
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-400
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240
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3,800
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14年3月期Q2今回予想
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208,000
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5,800
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6,600
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11,100
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今回/前回比
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102.5%
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2750.0%
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292.1%
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13年3月期Q2実績
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212,830
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-14,415
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-13,608
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-33,824
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14年期今Q2予/13年期Q2
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97.7%
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14/3月期前回予想
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444,000
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3,300
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4,600
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7,600
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14/3月期今回予想
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450,000
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4,700
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6,000
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10,000
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14年期今回予/13年期
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90.5%
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13年3月期
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497,048
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-46,997
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-45,581
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-65,285
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12年3月期
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489,385
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-7,994
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-6,690
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-19,872
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11年3月期
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452,499
|
5,766
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7,265
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3,567
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[ 2013年10月30日 ]

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