アイコン SB系米スプリント社/第3四半期 減収増益 契約数予想上回る。

ソフトバンク傘下の米携帯電話3位のスプリント社が30日発表した第3・四半期決算は、ネットワーク閉鎖に伴い契約者数が予想以上に減少したことが響き、売上高が落ち込んだ。
顧客の解約率が今後数四半期にわたり高止まりするとの見通しも示した。
第3・四半期の売上高は86億8000万ドルで、前年同期の87億6000万ドルから1ポイント減少した。
ただ、利益は3億8300万ドルと、前年同期の7億6700万ドルの赤字から黒字に転じた。過去のクリアワイヤへの投資に絡む14億ドル(非現金)の特別利益を計上したことによる。

契約者数は36万人の純減、予想は約31万3000人減だった。

スプリントは、6月末のiDenネットワーク閉鎖に伴い法人顧客が減少することが見込まれるとしていた。また、ネットワーク改修によるサービスへの影響が響いたと説明した。
2013年通年の利払い・税・償却前利益(EBITDA、調整後)については、51億~53億ドルとの見通しを維持した。
同見通しには、ソフトバンクによる買収およびクリアワイヤ買収による希薄化効果が含まれる。

同社では、iDenネットワーク閉鎖による契約者数の影響について、第4・四半期には和らぐとの見方を示した。
ただ、ネットワーク更新が概ね完了する2014年半ばまで解約率は高止まりする見通しとした。
米高速無線通信事業会社クリアワイヤを完全子会社化したことでスプリント社が、いずれネットワークを大幅に強化し、競合他社よりも安価で優れたサービスを提供できるようになるとの期待が高まっている。
今後の展開については、クリアワイヤが持つ帯域をスプリントの帯域に統合するための費用が予想を大幅に上回るのではないかとの懸念が浮上していたが、スプリントはこの30日、人口1億人以上の市場について2014年末までに帯域を統合する方針を明らかにし、高速データ通信サービス「LTE」については、人口2億人以上の市場で今年末までに導入できるとの見通しを示している。

[ 2013年10月31日 ]
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