アイコン 超高級マンション建て直し決定「ザ・パークハウスグラン 南青山高樹町」三菱地所

東京都心の一等地に建設していた1戸当たりの最高価格が3億円を超える高級マンションが、施工ミスが原因で購入した人への引き渡しを前に解体され、建て直されることになった。
建て直しが決定したのは、東京・港区南青山の高級マンション「ザ・パークハウスグラン 南青山高樹町」。
大手建設会社の鹿島建設が建設し、大手不動産会社の三菱地所の子会社が、8000万円から3億5000万円の価格で83戸を販売し、3月20日に購入した人へ引き渡す予定だった。

両社によると、昨年8月、コンクリートの壁や床などに配管や配線を通すための穴が設計どおりに作られていない施工ミスが見つかり、現場の事務所の判断であとから穴を開ける工事をした際、さらにコンクリートの中の鉄筋を切断するなどのミスを750ヶ所で行っていた。
昨年12月、ネットのマンションに関するサイトの書き込みで指摘されたことをきっかけに調査した結果明らかになった。
このままでは、耐久性や強度を設計どおり満たさないため、購入した人の要望を受けて両社は17日までに解体して建て直すことを決めた。
スーパーゼネコンが手がけた物件では、異例中の異例、初歩中の初歩ミス。

建て直しには、最短でも3年はかかる見込みで、三菱地所は、「お客様の期待を裏切って申し訳ありません。施工時のチェック態勢の強化など再発防止を徹底したい」と話しているという。
こっそり、そのまま建設続行・竣工させようとした鹿島建設は、「当社の施工の不具合で多大な迷惑をかけ、深くおわびします。信頼回復に努めたい」と話しているという。
以上。

図面との整合性を第一に工程を進めていく建築現場にあり、設計図面を無視したような配管穴がないなど呆れてものも言えない。その修復を、部分ハツリで大量の鉄筋切りをして行うなど、何を考えているのだろうか。
結果の代償は、三菱地所への損害金と逸失利益の弁償、入居予定者への手付金の2倍の慰謝料と入居予定にかかわる実費負担、解体費用、再建築費用、下請への発注済資材の負担などなど、倍返しどころの損害ではない。鹿島建設はまた、暫く三菱地所から出入禁止措置も講ぜられよう。

以前の仕事で鹿島の現場を請け負ったことがある。現場は土木出身の所長で、建築現場は始めてと言う。殆ど建築現場を知らず、監督も不慣れ、木建て部分は、当方で取り合いなどの図面を大量に作成して提出、業者集めて説明しながれ工程進捗、大変喜ばれたことがある。次のお仕事も当然頂いたが・・・。超高級マンションであり、工事に厳格な現場所長が求められたと思われる。

「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」物件概要
所在他  
東京都港区南青山7-373-1
交 通 
東京メトロ「広尾」徒歩11分、「表参道」徒歩11分
敷地面積
4096.37㎡
構造・規模
鉄筋コンクリート造、地上7階・地下1階
住戸面積
79.37㎡~164.41㎡
間取り 
2LDK~3LDK
価   格
~3億5,000万円(最多販売価格:1億4,000万円台)
総戸数
86戸
駐車場
70台
売 主・事業主
三菱地所
施 工 
鹿島建設
設計・監理
三菱地所設計
竣 工
2014年1月下旬予定だった
引渡し
2014年3月下旬だった
 
[ 2014年3月18日 ]
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