アイコン 第8報、韓国客船沈没 潮流早く、水は濁り捜索難航 航路逸脱孟骨水道通る

清海鎮海運は、退役した「フェリーなみのうえ」を日本から購入して船内 を改造、名称もセウォル号に変え客船として「ゲームセンターやシャワー室まで完備した国内最大・最高のクルーズ船」と自慢する船となっていた。しかし、最 も重要な乗客の安全に対しては、教育問題等まったく見られないものとなっている。

<船内待機が命じられていた>
生存者によると、徐々に傾いた長さ146メートル、6852トンの巨大な船体の中は、コンテナが崩れ、乗客が下敷きになり、四方から海水が流れ込む状況で、完全にパニック状態だったという。
しかし、「危険だからその場から動いてはいけない」という内容の船内放送が、何度も繰り返されたといい、最後(午前10時10分頃)に「全員海に飛び込みなさい」という避難放送が流されたという。
その放送で海に飛び込み救助された生徒は「船内に閉じ込められて逃げられなかった友人と乗客が多い」と涙声で話しているという。

<航路逸脱、暗礁だらけの水道を航行>
船会社側は「航路の離脱はなく、代理運航でもない」と主張しているという。
しかし、珍島の漁民らは「いつも島の外側をう回していた大きな旅客船が、なぜ『孟骨水道』という暗礁だらけのところを通ったのか分からない」と証言している。

同船は、当初15日午後7時に出発する予定だったが、霧などで2時間ほど遅く出港したため、時間短縮のために危険水域に入ったのではないかと疑問視されている。

<救命ボートなどほとんど使用されず>
また、船舶事故が発生すれば緊急避難のために救命ボートが事故周辺海域に浮くのが常識。しかし、沈没直前のセウォル号の周辺には、数十隻の漁船と海洋警察・海軍艦艇だけが救助作業をしていただけで、救命ボートは全く見られなかった。

<船長が一番早く逃げてしまい、的確な対策が講じられなかった>
その原因は、8時58分SOS信号を送り、すぐさま、船長・航海士・機関長など乗組員の多くが脱出をはかっていた。信号送信の30分後9時30分には救命ボートで脱出している。それから40分後の10時10分ころ、乗客に対して「全員海に飛び込みなさい」という避難放送が行われている。最も初歩的な乗客への安全措置が取られていなかった。

<第7報の修正といい加減な韓国国立海洋調査院の発言>
第7報では、「報道では、韓国の国立海洋調査院によると、沈没現場周辺の水深は27~50メートル。目立った暗礁はない。他の船舶との衝突も疑われるが、16日午前、現場周辺は視界も良好で波高は約1メートルと、航行の安全を脅かす自然環境ではなかったという。」と掲載していたが、潮流が早いということは、島と島の間が狭いか、暗礁があり、潮流が早くなっていることであり、国立海洋調査院の話はおかしいことになる。
ましてや、島の外側を航路とする同船が、暗礁だらけの内側の水道を通り、座礁し、沈没している。国立海洋調査院は定期航路の決められた航路での事故と判断したようだが、当然、大海難事故であり、沈没現場の具体的な場所は、所有している詳細な海図からわかっていたはずだ。逆に、わかっていなかったら、韓国政府機関の情報連絡網そのものの機能がまったくないということにもなる。
生存者の大幅減修正を行うなど政府そのものが混乱し過ぎだ。

救助の超大型クレーンや沈没船を浮上させる装置は18日以降しか到着しないそうだ。それまでは、海水が濁り、潮流が速い中での潜水夫による懸命な救助活動となる。時間は限られてきている。
 

[ 2014年4月17日 ]
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