アイコン イトーヨーカドー 成都成功・北京苦戦 望京店閉鎖、北苑店も閉店へ 

イトーヨーカドーは、中国北京市の望京店の閉店から2ヶ月も経たないうちに、北苑店も来月閉店する。
北京イトーヨーカドーは「重荷」を下ろし、7店舗のみの営業となるという。

<成功の成都流を北京に移植>

成都の今井氏を北京へ
このほど北京の華糖ヨーカ堂有限会社の総経理となった成都イトーヨーカ堂有限会社元総経理の今井誠氏は、北京市場の戦略を再調整した。
北京イトーヨーカドーは、衣料品・日用品・食品を隔てていた壁を打破し、総合的な売り場へのモデルチェンジを目指す。
今井氏は、北京イトーヨーカドーの国見和美元総経理の低価格路線を放棄しようとしていると北京商報が伝えている。
北京イトーヨーカドーと成都イトーヨーカドーの業績の間には「天地の差」があるが、この差は今も縮小されていない。北京イトーヨーカドーの関係者は、「イトーヨーカドーは北京市場で苦しい経営状況を強いられており、改革を加速する必要がある」と指摘した。
イトーヨーカドー北苑店は、サプライヤーに閉店説明会を開き、消費者に閉店を正式発表。北京イトーヨーカドーの店舗数は8月末に、6店の売り場と1店の食品館に縮小される。

イトーヨーカドーは今年、店舗縮小の流れを維持しており、開店計画を立てていないが、北京市場の拡大を目指している。
イトーヨーカドーは1997年に中国進出、成都と北京で事業を展開してきた。しかし2008年以降、北京市場の業績が軒並み悪化し、「危険サイン」が出された。
イトーヨーカドー中国総代表、成都イトーヨーカドー会長の三枝富博氏は、「2012年に、成都の5店の売上は50億元(約815億6千万円)に達したが、北京の8店(閉店した望京店を含む)は約25億元(約407億8千万円)にとどまっている」と述べたという。

成都イトーヨーカドーは今年5月、この16年で最大規模の人事異動を行った。これは北京エリアの変革の下地とされている。
イトーヨーカドーは初めて中国籍の金暁蘇氏を成都イトーヨーカドーの総経理に任命し、成都イトーヨーカドー元総経理の今井氏を北京に転任させた。
任命を受けると今井氏は直ちに北京を訪れた。
関係者は、「北京イトーヨーカドーの経営方針にはすでに変化が生じており、成都市場の経営に類似する戦略を模索し、価値を重視する売り場への転換を進めている。北京イトーヨーカドーは、ブランド構造の調整だけではなく、プライベートブランド商品の比率を高め、サービスと売り場の体験を重視する。これまで分立していた衣料品・日用品・食品の壁を打破し、総合的な売り場に生まれ変わる」と語ったという。
また、今井氏も、今年の北京イトーヨーカドーの経営目標を発表し、各店舗の売上を5%伸ばすと述べたという。
 今井氏の活躍については、以前TVでも放映されていた。北京で成都流が通用するか注目される。
 

[ 2014年7月23日 ]
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