アイコン 福岡・天神パルコ新館 11月13日(木)オープン 新福岡流通大戦争

福岡・天神パルコ新館 パルコは4日、福岡パルコに隣接する旧岩田屋新館跡地に建設していた福岡パルコ新館を11月13日(木)に開業すると発表した。
新館に加え、2015年春には本館に隣接する商業ビルの西鉄ソラリアステージを賃借して増床する計画も有しており、天神角一帯をパルコ村にし、全国有数の旗艦店にする方針。
  今回の新館は約56億円を投じ、地下2階地上6階建、延床面積は約1万4000平方メートル。九州7県の若手芸術家らが手がけた作品や工芸品などを展示販 売する「citruss(シトラス)」など全国初となる8店を含む45店を集める。なんといっても最大の目玉は、天神地区初の東急ハンズが、小型店「ハン ズビー」と飲食「ハンズカフェ」を併設して出店する。

新館は、好調を持続している本館(天神交差点の旧岩田屋本店、延床面積2万4000平方メートル)の売場構成と同様、衣料品の割合を約4割に抑えている。
20~30歳代の女性だけでなく、子育て世代の家族連れや訪日外国人など幅広い客層に対応しようと食品、ギフト、飲食店など多彩な店をそろえる。
買物客からの「待ち合わせ場所が少ない」という声に応え、カフェを8店導入する。新館4、6階と地下1階から本館と行き来できる。くつろげる空間を増やして滞在時間を延ばし、売り上げ増を狙う。

パルコは、九州№1の商業都市福岡には長年進出せず、大分や熊本へ展開していた。しかし、大分は売上不振から既に撤退している。
やっと、福岡にパルコが進出してきたのは2010年3月、最近のことだ。新しものがりの福岡女性が、元々天神交差点の駅の地の利が、地上・地下の両方からあり、押し寄せ、その勢いでパルコは、西側に隣接する都築学園が所有していた旧岩田屋新館を買収、解体して新築工事に入っていた。今般開業するのはその物件だ。

天神一帯は、以前からコア・イムズ・ソラリアなど若い人たちを中心に幅広い世代向けの商業施設が建ち並び、岩田屋(三越伊勢丹系)、大丸、三越の3百貨店もある。また、ビジネス街でもあるが、休日ともなると九州各県から買い物客が押し寄せる九州№1の商業地となっている。
そこに到来したパルコは瞬く間に人気を勝ち取り、今では安定した女性客を囲い込んでいる。JR博多駅の商業施設博多シティが、阪急百貨店や東急ハンズなどを入居させ、博多駅に商業の大旋風を巻き起こしたが、天神のパルコは別格となっている。

天神と博多駅に挟まれた大規模商業施設キャナルシティは苦戦したものの、その後第2キャナル(イーストビル)を隣接して開設、H&M、ZARA、ユニクロやインテリア雑貨Francfrancなどが入居し、ファーストファションビルを醸し出している。

福岡は昔から、インパクトのある商業施設の開設により、アリン子のように人の流れが大きく変化する都市であり、熱が冷めた天神西通り(ブランド店多し)も含め、今後の人の流れを注視していく必要がある。

 

[ 2014年9月 5日 ]
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