8月の貿易収支 26ヶ月連続赤字の▲9,485億円
財務省が18日発表した8月の貿易統計によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、9,485億円の赤字(前年同月は9,714億円の赤字)と、26か月連続の貿易赤字になった。
輸出額は、前年同月比▲1.3%減の5兆7060億円で、2ヶ月ぶりの減少。
有機化合物が世界的な供給過剰を背景に大きく減ったこと。
海外生産の進む自動車も、米国向けを中心に▲2.9%減少したことなどによる。
輸入額は、▲1.5%減の6兆6545億円。原発停止に伴う火力発電向け燃料の割合は大きいが、豪雨など全国的な天候不順で電力需要が落ちたため、前年同月より減少した。
スマホなど通信機の輸入は、米アップルの「iPhone6」など秋に予定される新機種の販売前に在庫調整が入り▲21・3%減少した。
日本から逃げ出した日本企業の工場における海外生産が拡大しているが、日本からの輸出が大幅に増える要因は減るばかりであり、貿易赤字は続く。今後は、経常収支を中心に見ていく必要がある。
[ 2014年9月18日 ]
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