アイコン 米アップルの「おとり商法」を連邦裁判所で証言  GTアドバンストCOO  島野Sの提訴

スマートフォンの「iPhone」用サファイアガラスの供給をめぐって米アップルが「おとり商法」を仕掛け、損失が出ることが確実な契約を強いられたとして、経営破綻した米GTアドバンスト・テクノロジーズがアップルを非難していることが分かった。
GTアドバンストが7日、米マサチューセッツ州スプリングフィールドの連邦破産事件裁判所に提出したDaniel Squiller最高執行責任者(COO)の宣誓供述書で明らかになった。

GTアドバンストは、アップルのスマートフォン画面用サファイア素材の生成炉メーカー。10月6日に連邦破産法11条の適用を申請したが、アップルとの契約における機密条項を理由に破綻理由の公表を拒んでいた。
両社はその後に交渉が決裂し、GTアドバンストが破産手続きに入ることが可能になったが、ヘンリー・ボロフ判事は関連文書を秘匿扱いするよう求めた請求を退けた。
昨年の両社の合意に基づき、GTアドバンストはアリゾナ州メサにサファイアガラスをアップルに独占的に製造するアップル所有の工場を整備した。

Squiller氏は、「典型的なおとり商法戦略によってアップルは2013年秋、GTアドバンストに負担の大きい一方的な契約を提示した」と指摘。

7日に公開された別の文書によると、アップルはGTアドバンストの訴えを「不当で中傷的なものだ」と反論している。
Squiller氏によると交渉の初期段階では、アップルがGTアドバンストから2600基のサファイア生成炉を購入し、GTアドバンストが「最上の顧客ハイテク企業」であるアップルに代わって操業するとの提案がアップルからあった。その上でSquiller氏は「後で考えると」アップルにサファイア生成炉を購入する意図があったかどうかすら不透明だと指摘した。

しかし、厳しい交渉が数か月続いた後、アップルは経済的リスクを回避しようと、GTアドバンストにサファイア生成炉の建設費用を融資する一方で、市場を下回る価格でアップルに独占的にサファイアガラスを供給する契約を提示した。
結局、GTアドバンストは2013年10月にこの不公正な契約を事実上受け入れざるを得なくなったと指摘。アップルと集中的に交渉を行ったため、他のスマートフォンメーカーとの契約を追求する余地がなくなったことを理由に挙げた。
アップル側は別の提出文書で「こうした声明は意図的にアップルを非難し、アップルが高圧的に弱者いじめを行っているかのようなイメージを描こうとするものだ」と述べた。
以上、ロイター

アップルの人気ノートパソコン、MacBook ProとMacBook Airの電源アダプタに使われているMagSafeの技術を持つ日本の島野製作所が、今年8月に独占禁止法違反と特許権侵害でアップルを提訴した。島野は、アップルが同社の特許情報を横流しして他のサプライヤーに発注を行った特許権侵害や、不当なリベート要求に対してアップルを提訴したもの。
工場を持たないアップルの商法は、島野のような下請会社と島野が持つパテント技術さえも共同開発したように装いさせた契約を締結した上で、その技術製品を多くの下請会社(サプライヤー)に見積もらせ、安く提出した下請企業に発注するというやり方を恒常化させている。

そのため、本命の島野のような会社に対して、不当に安い価格や不当なリベートを要求し、断れば、島野のように、その技術を安く提出したサプライヤーに発注するというまったくデタラメな商売方法をとっている。そうしたことから、島野はカンカンとなり、今回提訴したものだ。
アップルも所詮、人のパテントを横取りする国際特許ルールを力関係で無視する守銭奴だけの企業のようだ。多くのサプライヤーが不当に安い価格や不当なリベートを支払うことを契約させられ、製造し納品していると思われる。
島野は多くのマスコミを巻き込みアメリカで提訴すべきであるが、巨額な広告を餌に、米国のマスコミは取り上げてくれないだろう。

こうしてみると、アップルに納品している日本企業は、単に円安だけで利益を捻出しているような気もしてきた。
GTアドバンストの裁判で、傲慢なアップルが断罪されることを望もう。

[ 2014年11月10日 ]
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