アイコン 世界経済NOW 3大経済圏状況まとめ 一進一退

日本の31日は、年金基金の株式投資枠の急拡大、日銀が年間50兆円の市場への資金垂れ流しを80兆円へ拡大策を取りのWインパクト、円安が急加速、株価の値上がり幅は一時800円超えた。

その後31日~3日までの世界経済の動向を記載した。

<中国>
1、国家統計局が3日発表した10月の製造業購買担当者の景気指数は(PMI)は50.8となり、9月の51.1から低下、5ヶ月ぶりの低水準となった。
内外需の新規受注は51.6と9月の52.2から低下、特に外需の新規受注指数は49.9と9月の50.2から低下して50を割り込んだ。
2、一方、HSBCマークイットが発表した10月のPMIは50.4と9月の50.2から上昇し、3ヶ月ぶりの高水準となった。生産指数は50.7と5ヶ月ぶりの低水準となっている。
外需も内需も下振れリスクが顕在化してきている。

3、 国家統計局の10月の非製造業購買担当者景気指数は(PMI)は、53.8と9月の54.0から低下した。9ヶ月ぶりの低水準となった。当局は、鉄道輸送 や不動産セクターなどの需要が鈍く、しすうが引き続き50を下回り、全体の指数を押し下げたとしている。雇用指数も48.9と4ヶ月連続で50を割り込 み、不況を鮮明化させている。9月は49.5だった。
中国工業情報相の報道官は、外需も内需も下振れリスクが顕在化し、特に外需は世界の経済回復が不安定であり楽観できないとしている。

4、中国石油化工(シノペック、国営企業)は31日、四川省フ陵区のシェールガス田について、2015年末までに年間生産能力を50億㎥に、2017年までに100億㎥まで引き上げる。6月末の生産日量は320万㎥。中国のシェールガスの埋蔵量は世界最大とされている。

<欧州>
1、ドイツ連邦統計局が31日発表した9月の小売売上高は、前月比3.2%下落した。ただ、前年同月比では2.3%増加している。これまで堅調だったドイツ経済も急速に悪化している。

2、欧州連合統計局が発表した10月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)の速報値は、前年比0.4%上昇、9月の0.3%からも上昇した。サービスの伸びが1.2%と大きく、生鮮とエネルギーを除く指数は0.8%上昇したものの9月と変わらなかった。

3、 マークイットが3日発表した10月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)の改定値は50.6と速報値の50.7から下方修正された。9月の 50.3から上昇している。PMIは16ヶ月連続して50を上回っている。ただ、新規受注は49.5と2ヶ月連続して50を下回っている。

<米国>
1、米ミシガン大学の10月の消費者信頼感指数の確報値は86.9と2007年7月以来の高水準となっている。

2、 米労働省が31日発表した第3・四半期の雇用コストは、0.7%上昇、前年同月比2.2%上昇、2011年第2・四半期以来の大幅な伸びとなった。賃金が 前四半期より0.8%上昇、2008年来の6年ぶりの大幅な伸びとなり、前年同期比でも2.1%上昇し、2011年第2・四半期以来の高い伸びとなってい る。

3、米商務省が発表した9月の個人所得・支出統計は、消費支出が0.2%減と8ヶ月ぶり減少した。モノの需要が減り、サービス需要もほとんど上がらなかった。8月は0.5%増だった。上述の米労働省の発表値からして一時的な落ち込みの見方がなされている。

4、 米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景況指数は59.0となり、9月の56.6から上昇し、3年半ぶりの高水準となった。新規受注は底堅く 65.5と9月の60.5から大幅に上昇、雇用も55.5と9月の9月の54.6から上昇している。諸手当も前四半期から0.6%上昇、前年同期からも 2.4%増加している。

5、マークイットが3日発表した米製造業購買担当者景気指数(PMI)は改定値で55.9に低下した。9月は57.5だった。新規受注が59.8から57.1に落ち込み1月以来の低水準、生産は59.6から57.8に低下し、3月以来の低水準となった。

6、米商務省が3日発表した9月の建設支出は前月比で-0.4%となり、予想の0.7%増を下回った。

[ 2014年11月 4日 ]
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