10月の経常収支 海外投資収益過去最大 海外への工場進出やM&Aなどの結果
財務省が8日発表した10月の国際収支速報によると、海外直接投資や証券投資などの収益の受け払いを表す「第1次所得収支」の黒字が2014年に過去最高となる見通しになった。海外への直接投資が増えているほか、急速な円安が円換算での所得黒字を押し上げる。
今後は海外で稼いだお金が企業の賃上げや設備投資につながり国内景気に波及するかが焦点になる。(これまでは竹中平蔵が持ち込んだとハゲタカ対策で内部蓄積に努め賃上げにはつながらなかった)
サービス収支:▲2,165億円の赤字(前年同月比+2,927億円 赤字幅縮小)
「知的財産権等使用料」の黒字幅が拡大したほか、「旅行収支」が黒字転化したこと等から、「サービス収支」の赤字幅は縮小した。(参考、訪日外国人旅行者数(10月):1,271,700人(前年同月比+37.0%)単月として過去最高、出国日本人数(10月):1,417,000人(前年同月比▲5.3%))
第一次所得収支:2兆186億円の黒字(前年同月比+6,578億円[+48.3%] 黒字幅拡大)
直接投資に係る配当金・配分済支店収益等の受取増加等により直接投資収益が増加したことに加え、証券投資に係る債券利子の受取増加等により証券投資収益も増加したことから、「第一次所得収支」の黒字幅は拡大し、10月として過去最大、全ての月で見ても過去3番目の大きさとなった。
第二次所得収支は、居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況
日本から工場がなくした分、企業は海外で稼いでいる。ここまで円安になり、じっとしても輸出高は増える。10月末のWインパクトにより急激に円安になった11月を見れば、もっとわかるだろう。輸入は最大品目である原油やLNGかかくが暴落しており、円安においても円価格でも下がっている。
経常収支の内訳
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金額
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前年同月比
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貿易・サービス収支
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▲9,831億円
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+4,482億円
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(赤字幅縮小)
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貿易収支
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▲7,666億円
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+1,555億円
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(赤字幅縮小)
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輸出
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6兆5,669億円
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+6,615億円
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(+11.2%増加)
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輸入
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7兆3,335億円
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+5,060億円
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(+7.4%増加)
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サービス収支
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▲2,165億円
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+2,927億円
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(赤字幅縮小)
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第一次所得収支
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2兆 186億円
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+6,578億円
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(黒字幅拡大)
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第二次所得収支
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▲2,021億円
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▲1,182億円
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(赤字幅拡大)
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経常収支
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8,334億円
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+9,878億円
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(黒字転化)
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