11月のサービス価格指数 10月に続き大幅な伸び/日銀
日銀が25日公表した11月の企業向けサービス価格指数は102.9と前年比で3.6%上昇した。10月同様1991年1月以来の伸び。
今年4月の消費増税の影響を除いても前年比0.9%上昇しており、円安や人手不足による指数の上昇が続いている。
消費税を除いた指数は、昨年7月以降プラス幅の拡大が続いている。11月の前年比は10月と横ばいだったが、前月比では0.4%上昇した。147の調査品目中、前年比で88品目が上昇、30品目が下落した。
指数を押し上げた主な要因は、円安と人手不足。
円安により不定期船は、前年比で6.0%増と10月の3.3%増から上昇幅が拡大したほか、宅配便や事務用機器リース、雑誌広告、貸切バスなども前年比で拡大した。
貸切バスは、安全対策としての今年4月の運賃制度改定も影響している。京都の紅葉とユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新施設効果で近畿のホテル・宿泊料金も上昇している。
一方、テレビ広告はプラス幅が縮小、インターネット広告はマイナス幅が拡大した。
企業間で取引される財の価格を集計した企業物価指数は、原油など一次産品の市況暴落で下落基調にあるが、国内の景気動向をより敏感に反映するとされるサービス価格指数は、現在のところ堅調な動きが続いており、今後の動向が注目される。
以上。
サービス価格指数
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前年比
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国際運輸除く
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国際運輸除く指数
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2011年
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-0.7
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-0.7
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99.3
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2012年
|
-0.3
|
-0.3
|
99.0
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2013年
|
0.0
|
-0.1
|
98.9
|
2013年Q2
|
-0.2
|
-0.3
|
98.8
|
2013年Q3
|
0.0
|
0.0
|
98.8
|
2013年Q4
|
0.3
|
0.1
|
99.0
|
2014年Q1
|
0.4
|
0.3
|
99.1
|
2014年Q2
|
3.5
|
3.5
|
102.3
|
2014年Q3
|
3.5
|
3.5
|
102.3
|
2014年6月
|
3.5
|
3.5
|
102.4
|
2014年7月
|
3.4
|
3.4
|
102.4
|
2014年8月
|
3.5
|
3.5
|
102.2
|
2014年9月
|
3.5
|
3.5
|
102.3
|
2014年10月
|
3.6
|
3.6
|
102.4
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2014年11月
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3.6
|
3.6
|
102.7
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[ 2014年12月25日 ]
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