アイコン アップル第1四半期iPhone48%増の販売台数 アップルの追い上げに苦しむサムスン

 

<中国では70%増>
米 アップルが27日発表した第1四半期(12月27日終了)決算は、純利益が前年同期から38%増え180億2千万ドルと過去最高を記録した。画面の大きい 新型iPhoneへの需要が旺盛だったことが寄与した。iPhoneの販売台数は中国でも70%の大幅増と全体を押し上げ前年同期比48%増の7,450 万台を記録した。中国のほかシンガポールやブラジルでは倍増させている。
売上高は、前年同期比29.5%増の746億ドルだった。
アップルは、年末商戦明けの第2・四半期(1~3月期)の売上高を520億~550億ドルと予想している。市場予想は平均で537億9千万ドルとなっている。

WSJは、アップルがサムスン電子のすぐそこまで追い上げてきたと26日に報道した。
サ ムスンは、出荷台数基準で2011年第3四半期にアップルから「世界最大のスマートフォンメーカー」というタイトルを奪ってから1位を守ってきたが、主力 商品の販売が振るわない上に中国とインドなど新興国市場で現地ブランドの激しい挑戦により市場シェアが減っている。これに対しアップルは画面を拡大した iPhone6が市場で人気を呼びサムスンとの格差を縮めている。

経済専門誌のフォーチュンが、アナリストを対象に実施した調査で、アッ プルの昨年第4四半期(2014年9月28日~12月27日、アップルの会計基準ではこの期間は第1四半期だが他の会社の会計基準と合わせるため第4四半 期とする)の販売台数は6,650万台と予測された。前年同期比30%増えた数値だ。一部アナリストは販売台数が7000万台を超えるという見通しを出し た。

アップル

<サムスン猛追?>
これに対しサムスンは後退している。
昨年第3四半期(7~9月)のサムスンのスマートフォン販売台数は7800万台だった。世界市場の25%を占めるが、前年同期の34%に比べシェアが9ポイントも落ち込んでいる。
第4四半期の販売台数は、第3四半期に比べてさらに減るものと予想された。サムスンは29日に昨年第4四半期の業績を発表する。

市場調査会社カナリスのアナリストのクリス・ジョーンズ氏はWSJとのインタビューで、「サムスンが市場主導権を握ってから昨年第4四半期ほどアップルがサムスンを追いついたことはないだろう」と話している。

年間シェアでも格差は減っている。市場調査会社のトランスポスによると、世界のスマートフォン市場でサムスンのシェアは2013年の32.5%から昨年は28.0%に下がった。今年は26.6%と予想されるという。

アップルは、市場規模が大きくなったにもかかわらず16%台のシェアを着実に維持している。
1位を猛追撃するアップルの27日の上述の第4四半期業績。販売台数を48%も増加させ、38%純利益増と過去最高益を記録した。

クリス・ジョーンズ氏は「サムスンはアンドロイド端末の洪水に苦戦し、中国のシャオミとインドのマイクロマックスなど現地企業の躍進でシェアを失っているが、アップルはハイエンド(高価格帯)消費者にアピールする戦略で市場の競争を切り抜けている」と分析している。

追われるサムスン電子は、格差を再び広げるために走っている。
サムスン電子は21日、米特許庁(USPTO)に「ギャラクシーJ3・5・7」に対する商標を出願した。
ギャラクシーA・Eに続く新しい低価格スマートフォンシリーズ。米国の低価格携帯電話市場でサムスン製品に対する選択の幅が広くなるという。

新興市場では、すでに反撃を本格化させている。サムスン電子は最近インドで「Z1」を出した。10万ウォンに満たない5700ルピー(/10,961円/1.923円)の低価格携帯電話。その上この携帯電話にはサムスン独自の基本ソフト(OS)の「タイゼン」を載せた。価格ではシャオミなど中国製品を、OSではグーグルとアップルを同時に狙っている。
(ただ、インドでは評判悪く売れていないと報道されている)

<生き残りは半導体>台湾勢と競い合う。
だが、すでに飽和状態に達したスマートフォンだけでは不足する。モノのインターネットなどに戦場を変えるにはまだ市場は十分に大きくなっていない。サムスンが考える次の一手が半導体となる。

半導体は、サムスンがもともと強かったメモリー分野を中心に安定的に成長している。追加動力もアイドリング中。非メモリーでもサムスンが割り込む隙間は開いている。
スマートフォンを駆動する核心装置であるアプリケーションプロセッサー(AP)の絶対強者であるクアルコム製品の発熱をめぐる議論でクアルコム製品を押し出す機会をつかんだ。

サムスン電子は、ギャラクシーS6にサムスンが作ったAP「エクシノス」を搭載することを推進している。アップルの次の製品であるiPhone7にもサムスンのチップが使われるという海外IT専門紙の報道もある。
以上、報道を元に再構成

前門の中国勢、後門のアップル、
サムスンが板ばさみ状態から抜け出すには、中国人に対して韓国の国家イメージのアップが必要だろう。なんでも元祖とする韓国とそれを批判し嫌う中国との元祖論争は止むことがなく、中国の若いネット民の消費者に嫌われている。現在、K-POPP・韓流ドラマが中国で全盛にあるにもかかわらずだ。
 

[ 2015年1月28日 ]
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