シャープ 1500億円の資本増強要請か 金融機関2行へ
何で飯を食っていくのか見えなくなってしまったシャープ、国策の地デジ変換当時、一世風靡をした亀山モデルの液晶も、今や4Kシェアの半分を韓国勢のLGとサムスンが有している。裁判となったIGZOも機構はシャープより先にサムスンにライセンス供与していた。
液晶の世界も中国勢のTCLとハイセンスが、すでに次世代とされる量子ドットディスプレイのTVを発表するほどの開発の勢いを有している。
こうした現実に、シャープの足下では守銭奴の中国勢のスマホメーカーに液晶を買い叩かれ、採算性も悪化させている。
韓国勢と違い利益が出なければ開発投資も限られ、先が尻すぼみになる.
シャープの強みは何だろう。
液晶パネルが主力の電子部品、白モノ家電、複写機、太陽電池等展開
液晶は競争激化で利益が限られ、太陽光発電モジュールは中国勢の価格に適わず、こうして見ると強みとなる商材が見当たらず、シャープは今後何で飯を食っていくのか岐路に立たされている用でならない。
みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行にたいして、資本増強の支援要請を検討していると報道されている。
下記決算予想は2月3日発表されたもの、構造改革として、さらに大口の特損を計上する可能性が出てきている。
連結/百万円
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12/3期
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13/3期
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14/3期
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15/3期予
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売上高
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2,455,850
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2,478,586
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2,927,186
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2,900,000
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営業利益
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-37,552
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-146,266
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108,560
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50,000
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経常利益
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-65,437
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-206,488
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53,277
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0
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当期利益
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-376,076
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-545,347
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11,559
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30,000
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総資産
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2,614,135
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2,087,763
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2,181,680
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自己資本
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625,894
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124,671
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195,160
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資本金
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204,676
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212,337
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121,885
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有利子負債
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1,094,467
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1,143,382
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1,071,376
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自己資本率
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23.9%
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6.0%
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8.9%
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[ 2015年3月 3日 ]
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