アイコン 日銀マネーサプライ初の300兆円超え 流通高は2年半で6%増加だけ

日銀の市場への資金タレ逃がし政策により、念願の超円安になり、起業し有益は輸出企業を中心に大幅に伸びたが、企業の設備投資には結び付かず、消費者の資金需要も乏しく、金融機関の当座預金残高に眠ったままになっている。
安 部政権誕生の2012年12月から15年4月を比較した場合、この間、マネーサプライ(市場資金供給量)は131兆円から2.275倍の300兆円となっ たが、市場流通残高(日銀券と貨幣)は6.491%しか増加せず94兆円にとどまり、その大半は、金融機関の当座預金が43兆円から4.731倍の206 兆円と大幅に増加している。
マネーサプライの市場供給資金は、日銀が、金融機関が所有している国債を購入することで供給してきた。しかし、その資金はそのまま金融機関にお寝んねしたままの状態となっていることが浮き彫りとなっている。

日銀が7日発表した市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の4月末の残高は305兆8,771億円となり、9ヶ月連続で過去最高を更新し、初めて300兆円の大台を突破した。
日銀は昨年10月末の追加緩和で、マネタリーベースの年間増加額を60~70兆円から約80兆円に拡大しており、ほぼ目標に沿ったペースで増加している。

4月中のマネタリーベースの平均残高は、前年比35.2%増の300兆3,275億円と平残ベースでも過去最高を更新している。

マネタリーベースの構成要因ごとの月中平均残高は、金融機関の手元資金を示す当座預金が前年比56.8%増の206兆1,602億円と過去最高。市場流通額は、紙幣が同4.1%増の89兆5,381億円、硬貨の貨幣が同0.8%増の4兆6,292億円の計94兆1,673億円となっている。
今のところ、その成果は、超円安となり、輸出企業中心に企業収益が大幅好転、また、海外旅行客も大幅に増加、国内消費が低迷の中、一部商業施設では爆買いが生じている。
こうした税収の増加分は、公共投資に振り向けられ、全国の土建屋さんや資材屋さんが潤っている。
金融緩和は、超円安のほか株価を暴騰させ、2012年12月の10,395円から15年4月には2万円を一時超えた。日本や世界の投資家は日本市場でボロ儲かりしている。
ただ、超円安は輸入穀物を原料とする食品などの価格上昇を招き、消費者の財布の紐を一層締めさせるものとなっている。
日銀黒田丸は、真水の物価上昇を2%に設定しており、消費者の購買に結び付けるため、さらに金融緩和を検討しているという。2%達成後の黒田丸の収拾はFRBどころの騒動ではないと思われる。2014年の日本のGDPは487兆円。

日銀

[ 2015年5月 8日 ]
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