アイコン 3月の景気動向指数悪化/内閣府改善を示す判断 消費不振や輸出不振 

 

内閣府が発表した3月の景気動向指数は、小売業の不振やアジア向けのスマートフォンの部品の出荷が少なかったことなどから景気の現状を示す指数が2ヶ月連続で悪化したが、内閣府は「改善を示している」とする基調判断は据え置いた。

CI=景気動向指数は、内閣府が企業の生産や雇用、それに消費などのさまざまな経済指標を集めて景気の現状や先行きを指数化したもの。

3月マイナスに作用したのは商業販売額(小売業)が▲0.57で最大、商業販売額(卸売業)が▲0.26、鉱工業生産財出荷指数▲0.17、中小企業出荷指数(製造業)▲0.15ポイントの順。
プラスに作用したのは、耐久消費財出荷指数が0.24、営業利益(全産業)0.06、大口電力使用量0.00ポイント(数値は寄与指数)となっている。

景気の現状を示す「一致指数」は3月時点で平成22年を100として109.5となり、前月を1.2ポイント下回って2ヶ月連続で悪化した。
これは消費税率引き上げ後の消費の回復の遅れなどを背景として小売業での売れ行きが低調だったことやアジア向けのスマートフォンの部品の出荷が少なかったことなどが主要因。
ただ、内閣府は数ヶ月程度の期間でみると急激な悪化とはいえないとして「改善を示している」とする基調判断は据え置いた。また、景気の先行きを示す「先行指数」は前月を0.8ポイント上回り、3ヶ月ぶりに上昇した。

<内閣府リリース>
1、3月のCI(速報値・平成22 年=100)は、先行指数:105.5、一致指数:109.5、遅行指数:120.3
となった。先行指数は、前月と比較して0.8ポイント上昇し、3ヶ月ぶりの上昇となった。
3ヶ月後方移動平均は0.13 ポイント上昇し、3ヶ月連続の上昇、7ヶ月後方移動平均は0.12 ポイント上昇し、2ヶ月ぶりの上昇となった。

一致指数は、前月と比較して1.2 ポイント下降し、2ヶ月連続の下降となった。
3ヶ月後方移動平均は0.60 ポイント下降し、7ヶ月ぶりの下降、7ヶ月後方移動平均は0.02 ポイント下降し、3ヶ月ぶりの下降となった。

遅行指数は、前月と比較して1.2ポイント下降し、3ヶ月ぶりの下降となった。3ヶ月後方移動平均は0.16 ポイント下降し、9ヶ月ぶりの下降、7ヶ月後方移動平均は0.03 ポイント上昇し、59ヶ月連続の上昇となった。

2、一致指数の基調判断は、景気動向指数(CI一致指数)は、改善を示している。
以上、

4月の自動車販売台数に見られるように、大幅に落ち込んでおり、輸出頼りとなっている。それも9月までに回復しなければ、昨年10月から超円安シフト効果が薄れてくる。再度景気刺激策に金融緩和を実行すれば、円安にはなろうが、輸入価格の上昇による物価上昇により、小売の改善は遠のく。増税の昨年4月以降消費は冷え込んでおり、1年を経過する4月からの動向が注目され、今が一番のジレンマの時を迎えているのだろう。

軽含む乗用車販売台数推移
 
自動車販売台数
前年比
2014年1月
433,616
30.6%
2月
490,509
18.8%
3月
665,985
16.7%
4月
292,825
-5.1%
5月
304,370
-1.3%
6月
379,242
0.1%
7月
391,376
-2.6%
8月
281,325
-9.5%
9月
431,823
-3.2%
10月
328,329
-7.4%
11月
339,844
-10.2%
12月
360,347
0.3%
2015年1月
344,040
-20.7%
2月
413,192
-15.8%
3月
586,797
-11.9%
4月
263,376
-10.1%
・自販連、外車含む自動車(トラック・バス除外)
4月抜粋
2011年4月
153,529
-48.5%
2012年4月
306,261
-0.5%
2013年4月
308,556
0.7%
2014年4月
292,825
-5.1%
2015年4月
263,376
-10.1%
 
[ 2015年5月13日 ]
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