アイコン 橋下市長 市南部域の意識変えられず 大阪都構想住民投票で否決

 

大阪市と大阪府の庁舎があるのはそれぞれ北区と中央区、日本でいえば東京、そ れもこれまでの経済発展は、新幹線の新大阪駅のある淀川区から梅田-難波までの御堂筋沿いを中心に発展を続けてきた。しかし、その南は関空の開港などあ り、いろいろ開発が行われてきたものの、ほとんどが失敗しているのが実情。東京でいえば北部の区の下町といったとこだろうか。
橋下市長が唱える都構想は、大阪の中央域では自らが直接関わることも多く、また市政や府政を改革する必要性を一番敏感に感じているビジネスマンたちも多く、そうした結果が現れている。
しかし、橋下市長は、大阪市の中央域で政治を取り仕切っており、人口移動も少ない市南部の下町に浸透させることができなかった。ましてや、中央部の昼間人口は多いものの、居住している人は意外と少ないものだ。

結果論ではあるが、こうした僅差の結果に、市南部の下町は、共産党や創価学会が強い地盤としている地域ではあるが、自らを奮い立たせ、ドブ板的に浸透させる必要があったのではなかろうか。市南部の都構想の浸透具合は、世論調査でわかっていたはずだが・・・。

橋下市長は、政治家になりたい人の登竜門である早稲田政経卒、今回の投票結果を受け、潔く今期限りで政治の世界から足を洗うと断言したが、また政治の世界に新風を自らかフィクサーとしてか吹かせてくれるものと見られる。今後の維新がどうなるのかも注目される。すでに維新の党の江田憲司共同代表も代表辞任を表明、松野頼久幹事長を推す考えを示している。橋下・江田両氏は口から生まれたような人、寂しくなる。

それにしても大阪市(268万人)には24区もあり、半分以下に整理集約すべきだろう。それだけでも大きなコスト削減となる。(東京23区、915万人)

大阪都構想住民投票結果
2015年5月17日(日)投開票が行われ、反対多数で否決
区名
状況
賛成
反対
賛成票率
大阪市計
確定
694,844
705,585
49.62%
全24区
11区
13区
 
東淀川区
確定
43,388
41,340
51.21%
淀川区
確定
48,566
38,903
55.52%
西淀川区
確定
23,670
28,337
45.51%
福島区
確定
21,586
17,267
55.56%
此花区
確定
17,597
18,872
48.25%
旭区
確定
23,145
28,048
45.21%
都島区
確定
30,135
26,671
53.05%
北区
確定
36,019
25,001
59.03%
中央区
確定
24,336
20,657
54.09%
西区
確定
26,094
19,160
57.66%
浪速区
確定
13,563
12,189
52.67%
城東区
確定
46,728
45,784
50.51%
鶴見区
確定
29,859
29,752
50.09%
港区
確定
21,410
23,351
47.83%
大正区
確定
16,646
21,211
43.97%
西成区
確定
25,298
28,813
46.75%
阿倍野区
確定
30,434
32,446
48.40%
東成区
確定
20,689
20,667
50.03%
天王寺区
確定
18,327
20,815
46.82%
生野区
確定
25,396
29,190
46.52%
東住吉区
確定
34,079
37,322
47.73%
住吉区
確定
38,623
45,950
45.67%
住之江区
確定
33,184
36,880
47.36%
平野区
確定
46,072
56,959
44.72%
 
 
[ 2015年5月18日 ]
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