桜島に噴火警報 <噴火警戒レベル4、避難準備>火山ライブカメラ
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平成27年8月15日10時15分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
火山カメラ(右の観測点をクリック)
<桜島に噴火警報(噴火警戒レベル4、避難準備)を発表>
昭和火口および南岳山頂火口から3km以内の有村町および古里町では、
大きな噴石および火砕流に警戒(避難準備)をすること。
<噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)に引上げ>
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火山活動の状況及び予報警報事項
桜島では、8月15日07時頃から島内を震源とする地震が多発している。また、桜島島内に設置している傾斜計および伸縮計では山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、その変化は一段と大きくなっている。
桜島では、規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっている。昭和火口および南岳山頂火口から3km以内の鹿児島市有村町および古里町では、重大な影響を及ぼす噴火が切迫していると考えられ、厳重な警戒を。
対象市町村等
以下の市町村では、当該居住地域で避難などの厳重な警戒を。
鹿児島県:鹿児島市
防災上の警戒事項等
昭和火口および南岳山頂火口から3km以内の有村町および古里町では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に厳重な警戒(避難等の対応)を。
風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意を。
降雨時には土石流に注意を。
火山の状況に関する解説情報
平成27年8月15日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
火山活動の状況
桜島では、15日07時頃から南岳直下付近で火山性地震が多発している。
15日15時現在、桜島島内で震度1以上を観測した火山性地震が4回(最大震度2が2回、最大震度1が2回)発生している。
桜島島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されている。
桜島では、規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっている。今後の火山活動に厳重な警戒を行う。
15日07時から15時までの火山性地震の回数は以下のとおり。なお、地震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがある。
火山性地震
8月15日 07時から08時 5回
08時から09時 31回
09時から10時 116回
10時から11時 106回
11時から12時 186回
12時から13時 187回
13時から14時 109回
14時から15時 73回
8月15日 07時から08時 5回
08時から09時 31回
09時から10時 116回
10時から11時 106回
11時から12時 186回
12時から13時 187回
13時から14時 109回
14時から15時 73回
防災上の警戒事項等
昭和火口及び南岳山頂火口から3km以内の有村町及び古里町では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に厳重な警戒(避難準備等の対応)をする。
風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。降雨時には土石流に注意する。
以上、
報道
気象庁は15日午後、鹿児島県・桜島でこれまでの規模を上回る噴火が起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)からさらに5(避難)に引き上げ、鹿児島市が桜島全域の住民を避難させる事態も想定している。
現状では、桜島の対岸に位置する鹿児島市街については、火山灰が降る可能性はあるが、大きな被害が生じることは考えられないという。
一方、鹿児島市は15日午後、火口南側に位置する有村町と古里町、黒神町の一部地域に出していた避難準備情報を避難勧告に切り替えた。市は同日午前、島内2ヶ所に避難所を設置したが、同日午後、さらに島内に1ヶ所、島外の市中心部にも1ヶ所設置。午後5時時点で、島内の2ヶ所に計23世帯34人が避難した。
桜島では、昨年9月に長野・岐阜県境の御嶽山で起きたような地下水がマグマに熱せられて起きる水蒸気噴火ではなく、マグマが直接噴出するマグマ噴火が日常的に起きている。
桜島では、昨年9月に長野・岐阜県境の御嶽山で起きたような地下水がマグマに熱せられて起きる水蒸気噴火ではなく、マグマが直接噴出するマグマ噴火が日常的に起きている。
気象庁の小泉岳司火山対策官によると、桜島の南岳直下で15日午前7時ごろから火山性地震が多発し、山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されたのは、海面下4~6キロにあるマグマだまりからの上昇圧力が高まっているため。「(マグマの通り道である)火道を広げようとして岩石が割れ、地震が起きているのではないか」という。
[ 2015年8月17日 ]
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