アイコン サムスン電子の第3・四半期の好業績の裏側 為替7%安が救う

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サムスン電子が第3四半期に半導体事業の好調と為替レート効果により市場の期待値を軽く上回るびっくり実績を上げた。
営業利益が4分期連続で反騰し、本格的な実績上昇の流れを継続し、売上が50兆ウォン(約5兆円)台に乗り規模と収益性という“二兎”を捉えたという評価が出ている。
 
サムスン電子は第3四半期に連結基準で7兆3000億ウォン(約7500億円)の営業利益(暫定)を上げたと7日明らかにした。
昨年第3四半期と比較すると79.8%の増加であり、過去2分期に比べても5.8%増えた。
これによりサムスン電子の営業利益は、昨年4分期から4分期連続で反騰し、明確な回復傾向を示したことになる。
サムスン電子の分期営業利益は、昨年第3四半期に4兆600億ウォンに落ち込み、4分期には5兆ウォン台に回復し、今年1分期には5兆ウォン台後半、第2四半期には6兆ウォン台後半に上がった。

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サムスン電子の第3四半期の売上高は51兆ウォンで、昨年同期より7.48%、前分期よりは5.07%増加した。 売上高が50兆ウォンを突破したのは昨年4分期以来3四半期ぶり。
今年第3四半期までの売上高累計は153兆4800億ウォンで、年間売上200兆ウォン突破も無難に達成するものと見られる。
第3四半期の営業利益率は14.31%で、最も実績が良かった時期の15%台に肉迫した。
 
事業部門別実績は今月末の確定実績公示で発表される。
市場では、半導体と小型有機発光ダイオード(OLED)等が実績改善をリードしたという分析が出ている。
半導体部門は、メモリー工程の20ナノ転換にともなう原価改善効果、
およびアップルのiPhoneに搭載される“A9”チップの生産
自主開発した“エクシノス”チップ物量の拡大
などシステムLSI事業の好調により3兆ウォン台後半の営業利益を稼ぎ出したと見られる。

IM部門(モバイル部門)は、スマートフォンの出荷量増加にもかかわらず、中・低価格製品比重の拡大による平均販売単価の下落で営業利益が1・2四半期と同等の2兆ウォン台後半に留まったものと分析される。
 イ・ガグンKB投資証券研究員は「第3四半期の平均為替レートが前分期対比で7%高い水準だった。半導体とディスプレイ製品の価格下落はあったが為替レート効果のおかげで収益性が向上したと見られる」と説明したという。
以上、
これまでの日本企業と同様、為替安が売上高・利益とも押し上げが実態のようだ。確かに半導体部門はその圧倒的世界シェアゆえに、売上高も利益も好調となっていることだけは間違いない。半導体部門は、NANDでライバルだった東芝が自滅状態。

 

[ 2015年10月 8日 ]
 

 

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