アイコン 中国経済NOW 最近の経済指標 GDPはいったいどれほど

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<貿易収支>
中国税関総署が10月13日発表した9月の貿易統計は、米ドルベースの輸入は前年同月比▲20.4%減と、2割を超える落ち込みとなった。原油などの資源 価格の下落も輸入額を押し下げた。輸出は、3.7%減と3カ月連続で前年水準を下回り、中国景気の下振れ圧力はなお強い。
 1~9月の累計でも輸入は前年同期比▲15.3%減となった。原油や石炭、鉄鉱石などの資源価格の下落が輸入額を大きく落ち込ませているのに加え、鋼材や自動車関連部品、液晶パネルなどの輸入も減るなど国内生産の鈍化が響いた。
 輸出の減少幅よりも輸入の減少幅が大きくなっているため、9月の貿易収支は603億ドル(約7兆2千億円)の黒字となった。

<原油輸入状況>量は8.8%増加、額は▲40.9%減少
2015年10月14日、中国税関総署が、2015年1月―9月の原油輸入状況について報告した。
 発表によると、中国2015年9月の原油輸入量は2795万トンであった。1月―9月の原油輸入量は、2014年同期と比較して8.8%増加し、2億4862万トンに達した。
 しかし、2015年9月の原油輸入額は102億8327万ドル(約1兆2291億円)。2015年1月~9月の原油輸入額は、2014年同期と比較して▲40.9%の大幅減少を示し、1049億1,738万ドル(約12兆5397億円)にとどまっている。

<鉄鉱石輸入>1~9月量は前年同水準、額は▲40%下落
2015年10月13日、中国税関が、2015年1月~9月の鉄鉱石輸入状況を発表した。
9月の鉄鉱石輸入量は8,612万トン。
1月~9月の鉄鋼石総輸入量は、2014年と同水準の6億9,905万トンであった。
  しかし、2015年9月の鉄鉱石輸入額は、49億9,598万ドル。1月~9月の鉄鉱石輸入額は、2014年同期と比較して▲42.0%の大幅減少を示し、435億6,335万ドルにとどまっている。

<粗鋼生産量>
8月29日、中国発展改革委員会が発表した、
8月の粗鋼生産量は、2014年同期と比較して▲3.5%減少して6,694万トン。
 1月~8月の粗鋼生産量は、2014年同期比▲2.0%減の5億4302万トンとなっている。
 なお、中国2015年1月―8月の鉄鉱石輸入量は、2014年同期比0.2%減の6億1296万トンであった。

<国営中煤エナジーの8月の石炭生産量3.3%増>
国営の中煤エナジーの8月の石炭生産量は、2014年同期と比較して3.3%増加し、883万トンとなった。
 しかし2015年1月~8月の石炭累計販売量は、2014年同期と比較して▲18.1%の大幅減少を示し、6415万トンにとどまっている。
 また、2015年8月の(鉄鋼生産に用いられる)コークス生産量は、2014年同期比▲3.0%減の16万4000トン。1月~8月のコークス累計生産量は、2014年同期0.4%増の129万7000トンとなっている。

<8月の電力使用状況0.8%増>
2015年9月30日、中国国家エネルギー局が、2015年8月の電力使用状況を発表した。
 報告によると、中国2015年8月の電力使用量は、2014年同期と比較して0.8%増加し、3479億キロワット時となった。
 ただし、2015年1月~8月の電力使用量は、前年同期比▲0.7%減の、2兆5970億キロワット時となっている。
 1月~8月電力利用量の内訳は、
第2次産業(鉱業・製造業)利用量が前年同期比▲0.7%減の2兆6431億キロワット時。
第3次産業(サービス業)利用量が前年同期比7.5%増の4756億キロワット時。
第1次産業利用量が、前年同期比2.3%増の704億キロワット時。
一般家庭利用量が前年同期比4.3%増の4890億キロワット時となっている。

<集積回路の輸出入>共に増加、但し値下がりも
2015年10月15日、中国税関総署が、2015年1月~9月の集積回路(IC)輸出入統計データを発表した。
 報告によると、中国2015年1月~9月の集積回路(IC)輸入数は、2014年同期と比較して10.2%増加し、1982億3900万個に達した。
 1月~9月の集積回路輸入総額は、前年同期比4.9%増の1419億9674万ドルとなる。
 
また、2015年1月~9月の集積回路輸出数は、2014年同期比で18.6%の大幅増加を示し、1305億1100万個となった。
 1月~9月の集積回路輸出総額は、前年同期比3.8%増の472億9704万ドルであった。

<繊維品輸出▲5.7%減>世界の工場の主要製品
中国海関総署の貿易速報によると、9月の紡織品と衣類を合わせた繊維品の輸出額は269.1億ドルで前年同月比▲5.7%減少した。今年の輸出額推移でも、8月の288.3億ドルをピークに減少に転じた。8月より減少率はやや拡大した。
 9月繊維品輸出のうち
紡織品が▲0.4%減の97.1億ドル、
衣類が▲8.5%減の172.1億ドル。
紡織品の減少率が縮小した半面、衣類の減少率が拡大した。
 中国繊維品輸出額の今年1~9月累計は、前年同期比▲4.8%減の2113・3億ドルに後退した。内訳は、
紡織品が▲1.5%減の818.6億ドル、
衣類が▲6.7%減の1294.7億ドル。
減少率はやはり紡織品がやや縮小し、衣類が拡大した。
追、ベトナムの1〜9月の衣料品など「繊維品」の輸出額は前年同期比21%増の80億3800 万ドル。

<中国の消費者物価指数>
中国国家統計局は14日、中国の2015年9月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比1.6%上昇したと発表した。8月は同比2%上昇だった。
併せて発表になった中国の9月の工業生産者出荷価格(卸売物価指数、PPI)は前年同月比▲5.9%下落した。
PPIの下落率は、8月実績(5.9%)と同水準だったが、8月は過去約6年で最大の落ち込みを記録し、3年6ヶ月連続で下げていた。
以上、

経済通の李克強首相はかつて、当てにならない国のGDPより、信用度の高い電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資実行額の3つの統計数値により別途算出していたという「李克強指数」がある。
最大需要者の製造業の電力も鉄道貨物輸送量も落ちている。銀行融資は証券や不動産に再び増加しているものの、リスクが高くなった企業への融資は限られている。
中国の2014年のGDP寄与率は、第1次産業10%、第2次産業43%、第3次産業47%と2012年から第3次産業の寄与率が第2次産業を上回って、その差を広げつつある。
また、国家統計局は、今年上半期では消費のGDP寄与率が60%に達した(今年に入り、前年比では原油・資源・それらの製品価格が大きく下がっていることが大きい)。ほかは、資本形成が35.7%、純輸出が4.3%だったとしている。

中国GDP

中国

[ 2015年10月19日 ]
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