アイコン 2008年7月:都の専門家会議、環境汚染対策に「盛り土」工法を提言

スポンサード リンク
 

2011年3月:基本設計:日建設計が受注

2011年6月:日建設計:盛り土なし空洞方式の基本設計図書を提出

<予算作成>
都は、土壌汚染対策工事の予算化のため、積算会社もしくは設計会社、ゼネコンに依頼して、積算資料の提出を受け、予算書を作成する。
都は、建築工事にかかわる予算を策定するため、積算会社もしくは設計会社に依頼して、建築費用の予算書を作成する。
※ 都が設計会社に対して、専門家会議の「盛り土」方式の提言を伝えていたのかが最重要問題。都が日建設計に対して、専門家会議の提言書の写しを渡していたら、日建設計は逃げ道が
なくなる。
都 が「盛り土」式を伝え、空洞式の図面を承認したとしても、都には汚染土壌対策工事も含む大工事で専門的に理解できる人材はおらず、設計会社の言いなりにな る。また、相手はそれほどプライドもあり、スーパーゼネコンも適わぬ超大手の日建設計である。今後の責任問題にも波及してくる。

2011年8月:汚染対策工事:都は盛り土なし空洞方式で土壌汚染対策工事をゼネコン3JVに発注。(空洞方式であるため、直接その責任が建築工事にかかわることから、この時点で建築の受注ゼネコンが水面下ですべて決定したと見られる)
(6月に基本図面の提出を受け、8月にゼネコンへ空洞型の土壌対策工事の発注とは異様に早すぎ神業となる。官庁は、工事予算の承認手続き等、内部や議会でいろいろな手続きが必要であり、到底、2ヶ月間で発注できるものではない。水面下ですべて決定していたと見られる)

豊洲市場の経過、盛り土・空洞問題と日建設計 有害物質汚染 床水強アルカリ2011年10月:建築設計締結:豊洲新市場建設工事実施設計を日建設計と締結

(前もって決定していた可能性が99.999%、・・・ゼネコンの落札率より高い)

2013年2月:日建設計が空洞方式の建築設計施工図面提出
(土壌汚染対策工事で空洞式建物前提に講じさせていることから当然のこと)

2013年11月:建築工事の入札、主要3棟3ゼネコンJVで決定
(高い落札率の問題は、3JVとも事前に教えてもらっていたと考えられるが、ここでは取り扱わない)
2014年2月:建屋下空洞方式で着工

2016年5月:完成引渡し完了
2016年9月:週刊文春のスクープから、建設会社から引渡しを受けた豊洲市場の空洞問題が全国を揺れ動かす大問題に発展している。

日建設計は当事案につき、いつから関与していたのか。都の担当部局も知識を入れるため懇意にしているところに相談する。ゼネコンの場合は、今は癒着と見られるが、建設コンサルや設計会社ならば、なんら問題にはならない。設計会社の場合、相談した相手が、都の権限者であれば、そのまま受注ということにもなる。
都の担当部局も専門家会議に対して、土壌汚染の改良工事について、事前に学習する必要もあったろう。
石原都政が、豊洲の所有者の東京ガスが、食料を扱う場所としては当該の土地は適当ではないと都に対して申言したにもかかわらず、強引に進めた結果、都の担当部局へその皺寄せが来ていたことになる。
当時、移転地の土壌汚染問題で民主党都議会派から突き上げを食らっており、イラチの石原がとにかく既成事実作りを急がせていたことも事実である。

豊洲市場の開発に当たり、土壌汚染問題を解決した図面を引き、建築工事までを一貫して請け負う設計会社が、日建設計であったのだろう。(ただ、土壌汚染問題は解決していなかった)
コンサルもしくは設計会社へは、都から構想図面が事前にわたり、アドバイスを受けていたものと見られる。
コンサルや設計会社が、事前に施主の都から相談を受けた事業では、一番強いとされ、すべての采配は都ではなく、コンサルもしくは設計会社が担ったものと見られる。当然、管理棟だけの分離発注(この棟だけ不思議に一括発注ではない)や下請け構成(俗に言う議員の先生方の下請け官製談合)などの枝葉末節は都に任せたと見られる。

そうしたことから、5街区の土壌対策工事を行った鹿島JVが、そのまま5街区に建つ青果棟の建築を請け負い、6街区は下の上も清水JV、7街区は大成JVということになる。

都側は、ほかに入札者がいなかったから、それぞれに入札したゼネコンJVをそのまま決定したという。落札価格率も99%超、当然、官製談合も含め談合があったといえようが、空洞式に掘り下げる建築工法ならば、掘り下げたゼネコンJVがそのまま建屋も受注するのは、建設業界の常識でもある。
問題は、専門家会議に前後して、都の担当部局の権限者と会っていたのが、日建設計であったのか、建設コンサルだったのかは判然としない。建設コンサルも当然土壌汚染の対策工事の知識も持っており、大きなコンサルでは建築部門も持っている。そうしたコンサル会社が日建設計をかなり早い段階で都に引き合わせた可能性もある。
徹底して調べるならば、石原に誰が豊洲を持ち込んだのかまでさかのぼる必要がある。裏のお金はそこまでフィードバックされていることだろう。
最後まで裏で動いていた可能性もあるが、そうした人は盛り土でも空洞でも関係がない。配管・配電スペースにしては大き過ぎる巨大な空洞式を押し付けたのは、やはり日建設計の可能性が高い。

<青果棟地下の水は強いアルカリ性>
地下の床は裸の砕石層であり、その下が滞水層、滞水層に溜まった地下水が溢れ出し、砕石層をも超えた状態と見られる。ただ、アルカリ性の問題は、コンクリ(セメント)もアルカリ性であり、建設されたばかりであり地下水により溶出した可能性もある。当然、水の成分には、微量ながら汚染の成分も入っていることになる。
都が惚けたことを言う雨水論は、雨漏りするような建物だったら使用不能、雨水の排水設備も完璧になっているはずだ。そうしたところは、日建設計がちゃんとするところ。
地下水も元々は雨水ではあるが・・・。

豊洲市場

[ 2016年9月15日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ