アイコン 豊洲市場の設計に対する疑問  お墨付きを与えた技術会議の存在

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豊洲市場は、日建設計が都から発注を受け、設計図面・施工図面を書き上げた。それを都は発注条件を満たしているか、細部にわたって検証し、必要あれば図面の書き換えなど要請し、最終図面を了承して、ゼネコン側に図面を渡し、ゼネコンは設計図面を忠実に施工する。

施工の進捗については、日建設計は設計の管理・監修業務も請け負っており、また、都の担当局の専門家も図面どおりに進捗しているか必ずチェックに入る。

以上が通常も行われている大型官庁工事の設計会社や施主官庁の進捗検査の有りようだ。

下記図では、都の説明図ではない空洞が建物地下にあることが確認され、都は説明不足だった、説明を忘れていたとおトボケ答弁を繰り返している。

東京に住むとわかるが地震が昔から多い、それも東日本大震災後は頻繁に発生している。
豊洲市場は向こう何十年も使用するもの。
30年以内に大きな地震の発生確率もすでに国や都から発表されている。建築物に対しての液状化対策工事はなされているが、地下に眠る有害物質が噴出してくる可能性は拭いきれない。万が一、地下空洞コンクリにひび割れが多数発生し、有害物質が地下室に噴出すれば、その対策工事に市場は長期にわたり閉鎖に追い込まれる可能性もある。

地下空洞のコンクリ面は、当初は強度が保たれようが、度重なる強弱の地震でひび割れたり、施設周囲は海であり、塩分と有害物質を含む地下水により、コンクリが劣化してヒビ割れたりする可能性も高い。
すでに地下コンクリ室内には水溜りがあり、地下水の圧力により地下水がコンクリを突き抜けて滞留している可能性もある。

<すべての絵を描いた日建設計>
日建設計がなぜこうした図面を作ったのか、
それは都の依頼なのか、
それとも、ゼネコンの請負額がわざわざ高くなるようにしたのか、なぜか付帯建設工事が本体工事から除外され別途発注され、3工区とも巨額発注されている。追加工事も別に発注されている(建築費が巨額になる原因にもなっている)。
また、そうしなければならない環境汚染問題が生じていたのか、

地下空洞の存在は、それ自体の安全維持管理に今後とも大きな負担を生じさせる・・・。

当初計画どおり、4.5メートルの盛土の上にコンクリを打ち、その上に建屋を建築すれば、何もこうした問題は発生しなかった。配管などの地下空間が必要ならば、建屋の1階部分を少し高くすれば可能だ。また、全体の盛土をさらに高くしてもクリアできたはずだ。

<技術会議の存在>
都が設置した「技術会議」はすべてを検証して安全性を確認しているが、事前に、汚染土壌対策工事および、設計施工図面を精査しているはずだ。現に地下水が地下に浸透している事実に対して、向こう少なくとも30年40年の安全をどう担保したというのだろうか。
第3者の技術会議の4人のメンバーに、御用のメンバーを配置すれば、都の言うままの結論を導き出してくれる重宝な存在ではなかったのか。
この国には、御用の有識者メンバーや学術経験者などが全国に数限りなく用意され、官庁施主側の意のままに動いてくれる。

<都の説明図>
豊洲

 

<実際の図>
豊洲

 

追、過去のJC-NET記事を参照のこと

豊洲新市場予算オーバー 土壌汚染対策工事・受注ゼネコン・発注内訳 追加工事がすごい

豊洲新市場建設始動 スーパーゼネコン揃い踏み 豊洲新魚市場等

いつものこと 豊洲魚市場整備費1,500億円増の5,884億円

築地市場豊洲移転工事 入札不調 予算低すぎ スーパーゼネコン総スカン 

[ 2016年9月12日 ]
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