アイコン 追報:(株)シンコー(宮城県)/破産開始決定

民事再生中だった水産加工会社の(株)シンコー(宮城県石巻市渡波下榎壇84-3、代表:丹野耕太郎)は11月28日、仙台地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、佐藤美砂弁護士(電話022-262-6118)が選任されている。

負債額は約37億円。

同社は昭和62年7月設立の水産加工業者。冷凍カキフライなど水産物の加工を行っていたが、2011年3月11日の東日本大震災で津波被害を受け、以前は18円近い売上高を計上していたものの、その後、復旧に奔走、復旧費の3/4を補助する国の支援を利用して復旧させたものの、被害を受けた近隣漁港の水揚げは少なく水産物の仕入価格は高騰、被害損失金もあり、債務超過に陥っていた。

ただ、同社は復旧させるに当たり、補助金を一部不正受給していたことが判明、宮城県から返還を求められる中、事業の回復は遅く、資金繰りに行き詰まり、今年2月民事再生を申請していた。しかし、その後も売上高も資金繰りも改善せず、再生計画案の提出を見送り破産へ移行していた。

同社は、復旧補助金を利用して本社工場のみならず、新たな工場も建設するなどしていたが、その建設資金に利用したのか不正などしなければ市や県・国などから、追加支援などもあったと見られる。自ら潰したようなものだろう。

既報のとおり。

補助金不正受給の「シンコー」(宮城)/民事再生申請

 

 

 

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[ 2016年12月 1日 ]

 

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