sponsored

中国政府が発表した1月の中国の製造業の景況感を示すPMI=購買担当者景気指数は、3年5ヶ月ぶりの低い水準となり、中国経済の減速が鮮明になるなか景気の先行きに対する不透明感を示した。
中国の国家統計局が1日に発表した先月の製造業PMIは49.4で、前月から▲0.3ポイント悪化して3年5ヶ月ぶりの低い水準となった。
また、景気判断の節目となる50を6ヶ月連続で割り込み、市場の予想も下回った。

これは、新規の受注が弱含み、生産の伸びが鈍っているほか、雇用面でも余剰感が続いていることなどによる。

これは、新規の受注が弱含み、生産の伸びが鈍っているほか、雇用面でも余剰感が続いていることなどによる。

国家統計局は「鉄鋼や石炭など供給能力が過剰な業種で、生産能力削減の取り組みをしていることで生産が減ったことや、国内、海外ともに経済成長の伸びが鈍るなか、需要が弱まっているためだ」と分析している。

中国は、昨年の経済成長率が6.9%と25年ぶりの低い水準となるなど経済の減速が鮮明となっていて、今回の統計は製造業の面から中国の景気の先行きに対する不透明感を示している。

一方、民間の財新伝媒が行った調査では、1月の製造業PMIは48.4と、こちらは前月から0.2ポイント改善したものの、景気判断の節目となる50を11ヶ月連続で割り込んでいる。