アイコン 工藤会 本部落城 売却決定 しかしまだ570人も組員

Posted:[ 2019年9月27日 ]



福岡県北九州市は26日、同市小倉北区にある特定危険指定暴力団「工藤会」の本部事務所を、福岡市の民間企業が1億円で買い取り、本部事務所を撤去することで、関係者が合意したと発表した。
「組織の象徴でもあり組員の心のよりどころだ。なくしてしまっていいのか」。
関係者によると、本部事務所の売却案が持ち上がると、工藤会組織内の会議では異論も出たという。

福岡県警は、「工藤会壊滅作戦」で延341人の組員を摘発、2008年に1210人の組員(準構成員含)は、2018年末には過去最少の570人に半減しているという。

大手ゼネコンや民間人を巻き込む襲撃事件が多発、当初は福岡県警×工藤会の戦いだったが、福岡県警では手が負えず、警察庁が乗り出し、警察庁長官官房首席監察官だった吉田尚正氏(元警視総監)を福岡県警本部長に就任させ、陣頭指揮、全国各地から警察官を大動員して、警察庁×工藤会のバトルとなっていたものの警察が力で圧倒しまくった。



吉田県警本部長は、逮捕することを最優先し、トップを含め幹部たちを根こそぎ逮捕、便利になった暴力団対策法により、いろいろ法罰を付け収監、身動き取れなくし、撲滅に成功した。

しかし、まだ570人の組員がいるとはやはり工藤会の結束は固そうだ。
本部事務所の「会館」は、溝下秀男前総裁(2008年病死)が1987年に完成させた鉄骨4階建。
今回の「会館」買収は、北九州市が買収すれば「工藤会」に対して利益供与に当たるとの批判が出る可能性があり、いったん「福岡県暴力追放運動推進センター」が買い取り、売却予定先に転売する方式がとられている。購入業者も直接購入しないことから風評被害も免れる。

売却代金については、税金や解体費用などを差し引いた売却益を、市の「暴追推進会議」が管理し、被害者への賠償金に充当することになっている。

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