アイコン 要約版(改訂版)(株)AWH(旧(株)淡島ホテル)(静岡)/破産開始決定 負債400億円

Posted:[ 2019年12月23日 ]



高級会員制リゾートホテルの(株)AWH(旧(株)淡島ホテル)(静岡県沼津市内浦重寺186)は12月20日、静岡地裁沼津支部において、破産手続きの開始の決定を受けた。破産管財人には、近藤浩志弁護士(あさひ総合法律事務所、電話055-931-0505)が選任されている。

負債額は約400億円。債権者は約2000人。
沼津市の離島・淡島にある会員制高級ホテル「淡島ホテル」を運営していた(株)AWHは、今年7月、債権者約10名が裁判所に破産の申し立てを行い、12月20日裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。


破綻企業 要約
1
破綻企業名
(株)AWH(旧(株)淡島ホテル)
2
本店所在地
静岡県沼津市内浦重寺186
3
親会社
家賃保証の(株)オーロラ(名古屋市、代表:竹原虎太郎)
2018年4月16日買収して傘下にしている。 
4
設立・創業
1980年代設立、1991年開業
5
業種
会員制リゾートホテル運営
6
破綻内容
破産
7
破産開始決定日
静岡地裁沼津支部 令和元年12月20日
8
負債額
約400億円、会員約2000名
9
申請日と裁判所
令和元年7月、静岡地裁沼津支部
債権書による破産申し立て
10
破産管財人
近藤浩志弁護士(あさひ総合法律事務所)
(電話 055-931-0505)
11
債権者相談受付
静岡県弁護士会・消費者問題委員会
12月25日と26日に無料電話相談
「電話番号は055-932-6750」
12
破綻経過等
同ホテルは、経営破たんした東京相和銀行の故長田庄一オーナーがリゾート施設の「あわしまマリンパーク」を買収して、(株)淡島マリンパークの商号とした。1991年10月、会員制高級リゾートホテルを開設、1992年1月に(株)淡島アイランドリゾートに、1997年6月に現商号に変更。1999年6月東京相和銀行が経営破たん。2012年6月に会社分割で「あわしまマリンパーク事業」を(株)淡島マリンパークに譲渡された。
2018年4月、名古屋市の(株)オーロラ(代表:竹原虎太郎)が(株)淡島ホテルを買収、所有権も移転し、ホテル運営権も東京六本木のグッドリゾート(株)(代表:竹原虎太郎)に委託している。
争点、
オーロラ社の見解は、下記参照。
会員制ホテルの会員の権利がどこまであるのか。ゴルフ会員権は会社の破産で、会員権証書はほとんど紙くずとなる。
不動産価値があろうが、抵当権などが設定され、価値なしと判断される可能性が高い。それぐらい雁字搦めにしているだろう。
ただ、長泉ガーデンのコンドミニアム部分は分譲マンションと同じ。しかし、不動産登記しているかどうかで対応は異なる。登記せず供託金だけで居住している人は最悪証書が紙切れになる可能性があり、追い出される可能性もある。権利がどこまで付き、及ぶのかなども不明なため、確定的なことは言えず。
元々「あわしまマリンワールド」はゴルフ場、水族館、あわしまホテル、長泉ガーデンの施設となっていた。
ただ、長泉ガーデンのコンドミニアム部分は分譲マンションと同じ。しかし、不動産登記しているかどうかで対応は異なる。登記せず供託金だけで居住している人は最悪証書が紙切れになる可能性があり、追い出される可能性もある。権利がどこまで付き、及ぶのかなども不明なため、確定的なことは言えず。
元々「あわしまマリンワールド」はゴルフ場、水族館、あわしまホテル、長泉ガーデンの施設となっていた。
備考:債権者は静岡地裁沼津支部の「破産係」において、破産申請書面等の閲覧を申請し閲覧することができる。有償でコピーも取れる。印鑑と免許証等身分証明書必要。
(株)オーロラのリリース
子会社の破産報道との関係について
お客様各位
令和元年12月21日
株式会社オーロラ
代表取締役竹原虎太郎
平素より「家賃保証システム」をはじめとする弊社各種サービスをご利用頂きまして誠にありがとうございます。
さて、本日、「令和元年12月20日付で株式会社淡島ホテル破産開始決定!」との 報道がありました。株式会社淡島ホテルは、平成30年4月16日より弊社の子会社となっておりますが、本件破産の原因となった債務を含む同社の全ての債務は、弊社が子会社化する以前に負っていたものであり、弊社はそれらの債務に対して、保証、債務引受等の行為を全くしておらず、すなわち、同社の債務に関して、弊社は一切の弁済責任を負っておりません。したがいまして、本件報道事実が弊社の業績に及ぼす影響は、ほとんどないものと予測しております。つきましては、今後も安心して弊社サービスをご利用下さいますようお願い申し上げます。なお、グッドリゾート淡島ホテルは、平成30年4月よりグッドリゾート株式会社が運営しており、本件破産とは何ら関係ないため、今後も平常通り営業して参ります。同ホテルにつきましても、引き続きご愛顧賜りたく重ねてお願い申し上げます。
 

 

 


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