アイコン 封鎖前に武漢から500万人脱出 中国全土拡散原因

Posted:[ 2020年1月28日 ]



中国・環球時報は27日、新型肺炎が発生した湖北省武漢市から24日の春節前に多くが市外へと脱出したことに関する社説を掲載した。

社説は、周先旺武漢市長が26日の記者会見で「春節や新型肺炎の影響により、(25日)現在までに500万人余りが武漢を離れた」と発表した。この情報が大きな衝撃を与えたとした上で、「武漢市が必要な緊急措置を講じず、これほど多くの人を全国各地に拡散させたことは、非常に残念な作業上の手抜かりであると指摘しなければならない」と批判した。

以上、

武漢市は人口1100万人(湖北省全体では5900万人/韓国の人口より多い)、工業都市でもあり、内地の企業のほか日本企業や多くの外国勢の製造企業も進出している。



地方からの出稼ぎ労働者も多く、春節前に学生なども含め帰郷したと見られるが、それにしても多過ぎ、春節前の報道とは異なり、異変の実態に多くの市民がすでに逃げ出していたと見られる。

感染しても発症するまで潜伏期間が1~14日間あり、潜伏期間でもヒトに対して感染力があるとされ、発症前の健康体で発見も困難であり、国家の許可なくば、移動禁止を命じることもできず、収拾がつかなくなっていたと思える。

そのためか、遅ればせながら、現在、武漢市そのものが実質封鎖され隔離されている。

そうしたことが1週間も経たずして中国全土に拡散された大きな原因となっているようだ。

武漢市が、昨年11月から風邪症状と異なる患者が増加しだし、医師の間で新型の疑いが持たれた時点で、調査と注意喚起情報を市民や医師たちに流していたら、これほどの惨事にはならなかっただろう。12月も増え続け、当局や病院間でやっと12月30日になって新型の情報が共有され、1月8日に公式発表されていた。

中国の政治体制が共産党独裁政権であり、元来、隠蔽体質を有しており、こうした惨事に至らしめたともいえよう。

1月8日には12月から12月末までに59人感染と発表され、9日には1人死亡と発表、その後は1月20日に至るまで音沙汰なし、当局でオーバーフローし、一挙に感染者数が増加していた。

こうしたことからも潜伏期間後の2月10日前後が山場と見られ、感染各地で封じ込めに失敗した場合、さらに感染拡大となることも予想される。

 


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