アイコン マカオでも感染拡大か イタリア・クルーズ船内で発症 乗客6千人上陸できず

Posted:[ 2020年1月31日 ]



中国当局が発表した31日午前00時現在の感染者数は7500人、うち死者数190人、うち重傷者200人となっている。

イタリアでは、新型の武漢コロナウイルスに感染の疑いのある旅行者が発見された。クルーズ船に乗船していたマカオ出身の54歳の女性で、現在は船内に隔離されていると運営会社が発表した。
女性が乗ったクルーズ船は、ローマ北西のチビタベッキアに寄港。衛生当局者が現在船内に乗り込んでいるという。
ANSA通信によると、当局者は女性ともう1人を隔離し、残りの乗船客約6000人についても上陸を許可していない。直前の出発地はスペインのマヨルカ島だった。

このクルーズ船の運営会社は、カーニバル子会社だったため、ニューヨーク株式市場の時間外取引でカーニバル株が一時▲11%安に達した。
以上、ブルームバーグ参照



50代のクルーズ船の女性乗客でありマカオでは富裕層と見られるが感染している。
マカオでは27日現在7人の感染者が見つかっている。
マカオ政府は、14日以内に武漢含む湖北省からの直接・経由の入国者に対して、医師の未感染証明書がなければ隔離か帰国かの強制措置をとっている。
マカオの春節の中国本土旅客数は24日~29日までで、▲91.8%減の1万2431人と大幅に減少している。
春節祭事もほとんど中止されている。

<感染拡大防止は難しい大都市の多さ>
中国ではすべての省と特別市で感染が確認されている
中国の人口は約14億人、
1000万超の大都市は13都市
300万人超の都市数は180都市
100万人超の都市数303都市
トップは重慶市の2,884万人、上海、北京と続く。
地方の都市で感染が拡大すれば、防疫体制も沿岸部の大都市より遅れており、武漢(1100万人)のように、首長の出世にも響き、隠蔽までされ、手がつけられなくなる。
武漢の病院では発熱しても入院できない人たちも多く、感染していた場合、未感染者を感染させてしまう危険性が生じている。
2日と5日にも各1000室のコンテナ型連結式の緊急病院が開設されるが、足りないかもしれない。足りなければ、公共施設を閉鎖し、緊急病院にする必要もあろうが、病室は減圧式でなければウイルスを空気中にバラ撒いてしまう。

<日本の帰国者は・・・>
29日、武漢から206人が第一便で帰国したが、3人の感染が確認されている。
第2便は30日、210人が帰国し、26人が発熱などで入院、うち13人は感染していなかった。残りは検査中となっている。

<国よって異なる隔離>日・韓・豪
韓国では武漢在住の韓国人が31日にも第一便で帰国するが、14日間全員を公務員研修所などで隔離する。
(当初の隔離施設が、4月の選挙の関係からか、別の2ヶ所に変更されたことから、変更された地域住民が反対で怒りまくっている)

オーストラリアでは、中国・湖北省からの帰国者に対し、症状のない人は2週間自宅待機を命じている。チャーター機を計画しているが、帰国後は、2週間全員、2600キロ沖合いの島で隔離するという。

日本は、チャーター便での帰国者の検査を行い、一時的に隔離し、非感染確認後、自宅へ帰宅することになっている。発熱者などは感染の有無に関係なく、全員指定病院に入院させている。
第一便のエゴイストの検査拒否者2人は、30日になり検査を受けることになったが、その間、自宅に帰っていたかは不明。

<感染確率から武漢の感染者数は・・・>
第一便の206人で3人の感染者。1.45%の感染確率
武漢の人口は1100万人を当てはめると、16万人あまりがすでに感染していることになる。

日本や韓国のチャーター便での帰国者数(合計1100人超)と、帰国者の感染者数をはじけば、さらに詳しく武漢の感染者数が把握できる(それも最低数値だろう)。


 

 


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